待ちくたびれたチチパスが久々の勝利で4回戦へ「今はとにかくこの勝利を楽しむよ」 [マイアミ・オープン]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月22日~4月2日/賞金総額1015万5105ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が予選勝者のクリスチャン・ガリン(チリ)を6-3 4-6 6-4で振りきり、やや苦労しながらも16強入りを決めた。

 1回戦をBYEで免除されていたチチパスはリシャール・ガスケ(フランス)が2回戦を棄権したため不戦勝で勝ち上がっており、この試合が初戦だった。

「コートに出てプレーするのを長いこと待っていたんだ。マイアミに滞在していたこの1週間はまるで休暇みたいだったからね。ようやくスタートできてよかったよ。このところ強豪を相手にいいテニスをしていた選手(ガリン)に対する難しい試合だった」とチチパスは試合後にコメントした。

「うまく状況を変えることができたし、終盤には自信もついてきたから満足している。自分のやるべきことに集中できていたし、最後のレシーブゲームでは効果的なプレーができたと思う」

 肩のケガでアカプルコを欠場したあとインディアンウェルズで初戦敗退を喫していたチチパスは、この試合を含めてここ1ヵ月半で4試合しかプレーしていない。試合不足による錆びつきは21本のアンフォーストエラーに表れていたが、苦労しながらも踏ん張り抜いたチチパスは第3セット4-4から勝負を分けるブレークに成功して今季のマッチ14勝目をもぎ取った。

 試合後に肩の状態について聞かれたチチパスは、「今はとにかくこの勝利を楽しむよ。ここ数週間の回復に向けた道のりは困難だったけど、状態はよくなりつつあると思う」と答えた。

 チチパスは次のラウンドで、21歳のイリ・ラフェチュカ(チェコ)を6-2 6-4で破って勝ち上がった第14シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。21本のウィナーを決めて新鋭のラフェチュカを退けたハチャノフは今年のオーストラリアン・オープンで準決勝に進出し、チチパスに4セットで敗れていた。ふたりは過去6度対決しており、すべてチチパスが勝っている。

 そのほかの試合では前日に不戦勝で勝ち上がっていた第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)に加えて第25シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、アドリアン・マナリノ(フランス)、カンタン・アリス(フランス)、予選勝者のクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 セルンドロが第5シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)とのシード対決を6-2 7-5で制したほか、ソネゴが第12シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-3 6-4で退け、マナリノは2021年大会チャンピオンで第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に7-6(5) 7-6(0)で競り勝ちそれぞれシードダウンを演じた。

 4回戦ではメドベージェフがアリスと、セルンドロがソネゴと、マナリノはユーバンクスと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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