世界74位シルステアがサバレンカを倒す番狂わせで準決勝進出「正直に言って予想外だった」 [マイアミ・オープン]

写真はソラナ・シルステア(ルーマニア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「マイアミ・オープン」(WTA1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月21日~4月2日/賞金総額880万ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、世界ランク74位のソラナ・シルステア(ルーマニア)が第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-4 6-4で倒す番狂わせを演じてベスト4進出を決めた。

 前週のインディアンウェルズ4回戦と今大会の2回戦で世界4位のカロリーヌ・ガルシア(フランス)を破っていた32歳のシルステアは、トップ3のプレーヤーから初めて勝ち星を挙げた。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したシルステアは、第2セット5-4からのサービング・フォー・ザ・マッチで2つのブレークポイントを凌いで1時間25分で勝利を決めた。最後のゲームでピンチを切り抜けデュースに追いついたシルステアはサービスエースでマッチポイントを掴むと、最後はサバレンカのリターンがアウトしたの見届けてからゆっくりと笑みを浮かべた。

 相手のパワフルなプレーと互角に渡り合ったシルステアに対し、サバレンカはミスをするたびにフラストレーションを露わにした。シルステアはサバレンカと同じく7本のサービスエースを決め、ダブルフォールトは2本に抑えた。反対にサバレンカは6本のダブルフォールトを犯したが、そのうちの3本は第2セット第7ゲームを含むブレークポイントでのものだった。

「ちょっと言葉が出ないわ。本当に厳しい試合になると覚悟していた。アーニャは非常に強く打ってくるから、しっかり踏ん張って立ち向かわないといけないことはわかっていた。今日のパフォーマンスには物凄く満足している。正直に言って、予想外だったわ」とシルステアは試合後のオンコートインタビューで語った。

「人は年齢や年数や結果を重視するけど、私は決してそんなことはしない。とにかく自分のことに集中し、一生懸命練習して自分のことを信じてコーチのトーマス・ヨハンソン(スウェーデン)と一緒に取り組んでいるの。彼とは12月から一緒に働き始めたばかりだけど、うまくいっているわ」

 世界ナンバーワンのイガ・シフィオンテク(ポーランド)に敗れはしたがインディアンウェルズで8強入りし、今大会でも1セットも落とさず準決勝に進出したシルステアは『サンシャイン・ダブル』と呼ばれるアメリカの2大会で好調ぶりを見せている。彼女がWTA1000レベルの大会で準々決勝より先に勝ち進んだのは、決勝でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に敗れた2013年トロント以来でキャリア2度目となる。

 シルステアは準決勝で、第15シードのペトラ・クビトバ(チェコ)と第18シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)の勝者と対戦する。この試合はナイトセッションで行われる予定だったが、雨により順延となった。

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写真◎Getty Images

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