ティームが10大会ぶりの連勝で今季初の8強入り「僕のプレーはどんどんよくなってきている」 [エストリル・オープン]

写真はドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ミレニアム・エストリル・オープン」(ATP250/ポルトガル・エストリル/4月3~9日/賞金総額63万705ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、ドミニク・ティーム(オーストリア)が第8シードのベン・シェルトン(アメリカ)を6-2 6-2で退けベスト8進出を決めた。

 立ち上がりに0-2とリードされてから6ゲームを連取して第1セットを先取したティームは、第2セットで相手のサービスゲームを2度破って1時間3分で快勝した。2020年USオープン優勝者のティームが2試合連続で勝ったのは、4強入りした昨年10月のアントワープ以来となる。

「ボールのバウンドが高くなるのは僕にとっていいことだ。今日は暖かくていいコンディションだった。風もほとんどなく、コートも速くてドライだからスピンがよくかかる。僕のテニスに適しているし、明日の準々決勝を楽しみにしているよ」とティームは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕のプレーはどんどんよくなってきている。シーズン序盤は結果が伴わなかっただけだ。僕は1年の中でヨーロッパのクレーコートシーズンが大好きなんだ」

 1月のオーストラリアン・オープンで準々決勝に進出するなどして大きく飛躍したシェルトンについて聞かれたティームは、「彼は昨年も今年も素晴らしい結果を残している。(ツアーレベルの)クレーコートでプレーするのは2度目だと聞いたけど、僕は大きな敬意を払って試合に臨んだ。彼のサーブ力や身体能力は素晴らしいからね。ボールが本当に速いから、僕は自分のクレーコートでの経験を生かそうとしたんだ。とてもうまくいったよ」と答えた。

 ティームは次のラウンドで、第4シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を7-6(5) 7-5で破って勝ち上がったカンタン・アリス(フランス)と対戦する。上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、バウティスタ アグートはこの試合が初戦だった。

 元世界ランク3位ながら今日の結果も合わせて今季ここまで3勝8敗と低迷しているティームは現在111位だが、ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで103位に浮上した。彼は次の試合に勝てば、ふたたびトップ100に入ることになる。

 そのほかの試合では第6シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)がユーリ・ロディオノフ(オーストリア)に6-0 6-1で圧勝し、ベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)は第2シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を6-7(7) 6-4 6-2で倒す番狂わせを演じ、勝ち上がった両者が準々決勝で顔を合わせることになった。

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写真◎Getty Images

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