ティームが3つのマッチポイントを凌いでフルカチュを倒して準決勝進出「今日は運が僕の側にあった」 [ヨーロピアン・オープン]

写真はヒホン・オープンでのドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ヨーロピアン・オープン」(ATP250/ベルギー・アントワープ/10月17~23日/賞金総額72万5540ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、ドミニク・ティーム(オーストリア)が3マッチポイントを凌いだ末に第1シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を3-6 7-6(9) 7-6(4)で倒してベスト4に進出した。

 第1セットを落したティームは第2セットでも0-3、1-4と劣勢に立たされながらもじりじりと挽回し、突入したタイブレークでは3度(4-6、5-6、7-8)に渡ってマッチポイントに直面したがその都度凌いだ。中でも5-6からのマッチポントではバックハンドのストレートがネットコードに当たってから相手コート側に落ちてドロップショットになるという幸運にも助けられ、最後はサービスから前に出てフォアボレーを決めて試合を振り出しに戻した。

 サービスキープで進んだ第3セットはふたたびタイブレークに突入したが、常に先行したティームがフォアハンドのウィナーで試合を締めくくった。

「これはカムバックの過程でトップ10に近い選手に対する最初の勝利だから、特に素晴らしいものだ」と昨年6月に右手首を負傷して約9ヵ月間の戦線離脱を余儀なくされていたティームは試合後のオンコートインタビューで語った。

「オンライン、そしてコードに当たって入ったボールもあった。インドアでこれだけいいサービスを打つ優秀な選手を相手にプレーしているときには、僅かな詳細が勝負を分ける。今日はあのマッチポイントで、幸運が僕の側にあった。あそこで試合が終わっていてもおかしくなかったけど、ハイレベルな戦いはこのようなものだ。僕は接戦に持ち込めたことさえをうれしく思っている。今日は物事が僕に有利な方向に転び、僕は楽しんだ」

 ティームは次のラウンドで、第8シードの西岡良仁(ミキハウス)を6-0 6-2で破って勝ち上がったセバスチャン・コルダ(アメリカ)と対戦する。

「ヨシ(西岡)に対しては決して完全に主導権を握れないから難しい。彼はやり難い選手だ。だから勝ててうれしいよ」とコルダは試合後にコメントした。

 もうひとつの準決勝は、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)とリシャール・ガスケ(フランス)の顔合わせとなった。第2シードのオジェ アリアシムが第5シードのダニエル・エバンズ(イギリス)に4-6 7-6(4) 6-2で逆転勝利をおさめ、ベテランのガスケは地元選手のダビド・ゴファン(ベルギー)を6-2 7-6(6)で退けた。

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写真◎Getty Images

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