アルカラスらベスト8が出揃う、ルードはセルンドロに敗れる [バルセロナ・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/スペイン・カタルーニャ州バルセロナ/4月18~24日/賞金総額280万2580ユーロ/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第13シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)との地元勢対決を6-3 7-5で制して8強入りを決めた。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したアルカラスは強い風に苦労しながらもうまく対処し、お互いに2度ずつサービスゲームを落として迎えた第2セット5-5から最後の8ポイントを連取して1時間53分で勝利を決めた。

「今日は本当に大変だった。コンディションが簡単ではなかったからね。強い風にテニスを適応させなければならなかったから本当に難しかった。ロベルトは素晴らしい選手で凄く安定したプレーをするから、常に集中力を維持してチャンスを逃さないようにしなければならなかったよ」とアルカラスは試合を振り返った。

 第1セット5-3のデュースの場面でバウティスタ アグートの逆クロスへのスマッシュをバックハンドのスライスでストレートに切り返してウィナーを奪ったポイントについて聞かれたアルカラスは、「あれはラッキーだった。返せるとは思っていなかったよ。目を閉じてラケットを振っただけなんだけどね。あのショットが決まったのは凄く運がよかった。ああいうショットは本当に特別だ」と笑顔で答えた。

 ディフェンディング・チャンピオンのアルカラスは次のラウンドで、エミル・ルースブオリ(フィンランド)を6-4 7-5で破って勝ち上がった同胞で第10シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と対戦する。

 この日プレーしたアルカラス以外のトップ10プレーヤーは第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と第4シードのヤニク・シナー(イタリア)が準々決勝に駒を進めたが、第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)は第15シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)に6-7(5) 3-6で敗れた。

 チチパスが第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-3 6-2で退け、シナーは第16シードの西岡良仁(ミキハウス)を6-1 4-6 6-3で振りきった。

 そのほかの試合では第9シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が第7シードのキャメロン・ノリー(イギリス)に3-6 6-4 6-1で逆転勝利をおさめ、第12シードのダニエル・エバンズ(イギリス)が第6シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-3 6-4で倒したほか、第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)は第11シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が棄権したため不戦勝で勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではチチパスがデミノーと、シナーがムゼッティと、エバンズはセルンドロと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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