トップ10選手3人が敗退もアルカラスは前年決勝カードの4回戦でふたたびズベレフに快勝「今日のプレーは驚異的なレベルだった」 [マドリッド・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月26日~5月7日/賞金総額879万6536ユーロ/クレーコート)の男子シングルス4回戦で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第13シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-1 6-2で下して8強入りを決めた。

 1年前に同大会の決勝でズベレフに6-3 6-1で勝ったが、そのあとのフレンチ・オープン準々決勝では4セットで敗れていたため雪辱を期して臨んだアルカラスは出だしから相手を圧倒した。自分のサービスゲームで僅か8ポイントしか落とさなかったアルカラスはリターンゲームでプレッシャーをかけ続け、各セットで2度ずつブレークして1時間22分で快勝した。

「今日のプレーは驚異的なレベルだった。自分でも信じられないくらいいいプレーができた。今は凄く気分がいいし、この試合は大きな自信になるよ。最初はナーバスになっていたけど、それは避けて通れないものだ。トップレベルの選手たちは緊張感にとてもうまく対処しており、僕も彼らのようになりたいんだ。僕は相手に緊張していることを見せないようにしているけどね」とアルカラスは試合後にコメントした。

 今大会でアルカラスがタイトル防衛に成功した場合、彼は次週のローマに出場するだけでノバク・ジョコビッチ(セルビア)から世界ナンバーワンの座を奪い返すことができる。アルカラスが昨年のローマを右踵のケガで欠場したのに対し、ジョコビッチは優勝したためどれだけ勝ってもポイントを加算することができないのだ。

 アルカラスは次のラウンドで、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)との同胞対決を7-6(8) 6-4で制して勝ち上がった第10シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。

「次もこのレベルでプレーできるよう頑張るよ。今日は最高のレベルと言えると思うし、それを準々決勝でも見せなければならない。でも間違いなく今日の試合は自信になった。次はどうなるだろうね」とアルカラスは次戦を見据えた。

 そのほかの試合では第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第17シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)とダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)、ジャン・ジージェン(中国)、予選勝者のアスラン・カラツェフ(ロシア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 チョリッチが第29シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)とのシード対決を6-7(5) 6-3 7-6(5)で制したほか、ジャンが第8シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)に3-6 7-6(5) 7-6(8)で競り勝ち、カラツェフは同胞で第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-6(1) 6-4で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 準々決勝ではチチパスがストルフと、チョリッチがアルトマイヤーと、ジャンはカラツェフと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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