10代最後の試合を勝利で飾ったアルカラスが準決勝へ「僕の夢は史上最高のテニスプレーヤーのひとりになること」 [マドリッド・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月26日~5月7日/賞金総額879万6536ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第10シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-4 7-5で倒してベスト4進出を決めた。

 第7ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したアルカラスは第2セットで2-5と追い込まれたが、そこから最後のゲームを連取して1時間50分で決着をつけた。金曜日に20歳の誕生日を迎えるアルカラスはハチャノフの重くてパワフルなストロークのリズムを崩すためにドロップショットを多用し、試合を通して31本のウィナーを決めて10代最後の試合を勝利で飾った。

 ハチャノフは第2セット4-1からブレークポイントを2度握ったが、そこを取り損ねたことで流れを手放してしまった。

「かなり厳しい試合だった。第1セットも競っていたけど、第2セットではブレークされて窮地に陥っていた。さらに彼(ハチャノフ)にはもう一度ブレークするチャンスが2回もあった。巻き返すのは本当に大変だったし、第2セットは彼が取る可能性が高かった」とアルカラスは試合を振り返った。

「幸いにも僕は自分にもチャンスはあると信じていた。僕はとにかくそれをものにしようとしていたんだ。何とか切り抜けることができて本当によかったよ」

 ツアーレベルで150試合目を戦い終えたアルカラスは117勝33敗で78%の勝率を残しており、ATP(男子プロテニス協会)によると77.4%のピート・サンプラス(アメリカ)、76.9%のボリス・ベッカー(ドイツ)、76.2%のギジェルモ・ビラス(アルゼンチン)、76%のアンドレ・アガシ(アメリカ)らのレジェンドたちが同時点で記録した勝率を上回っている。

「現時点で僕の夢は、史上最高のテニスプレーヤーのひとりになることだ」とアルカラスは試合後の記者会見で大きな野望を明かした。

「これが大きな夢であることはわかっている。もしかしたら大きすぎるかもしれない。でもこの世界では大きな夢を抱き、壮大なことを考えなければならないんだ」

 アルカラスは次のラウンドで、一度もブレークポイントに直面することなくラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)を6-3 6-3で破って勝ち上がった第17シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦する。

「僕は常にここマドリッドでプレーするのが大好きだ。ここには凄くいい思い出があるから、いいプレーができると確信していたよ。ここには随分早めに乗り込んでしっかり準備をしていたんだ。準決勝に進出できて本当にうれしい」とチョリッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

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写真◎Getty Images

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