カリニーナがWTA1000の大舞台でツアー初優勝に王手「自分を誇りに思う」 [イタリア国際]
WTAツアー公式戦「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月9~20日/賞金総額357万2618ドル/クレーコート)の女子シングルス準決勝で、第30シードのアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)が第11シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)を7-5 5-7 6-2で振りきりツアー初優勝に王手をかけた。
前のラウンドで今季の女子ツアー本戦最長試合の末に第12シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)を倒していたカリニーナはこの日も2時間51分を戦い抜き、トップ20の選手に対して2連勝を飾った。
多くのピンチを凌いで5-3としたカリニーナは5-4からのサービング・フォー・ザ・セットをキープできなかったが、直後にもう一度ブレークして第1セットを先取した。カリニーナは第2セットも5-3とリードして勝利目前まで迫ったが、そこからよりアグレッシブなプレーを見せたクデルメトワが4ゲームを連取してセットオールに追いついた。しかしカリニーナは流れを取り戻して第3セットで4-0と引き離し、残りのサービスゲームをきっちりキープして試合を締めくくった。
「第1セットを7-5で取ったけど、そのあと少し集中力が切れてしまったかもしれない。キープすれば勝利というゲームでは緊張しすぎてしまったわ。私にとって初めてのWTA1000大会の準決勝だから少しでも感情を抑えようとしていたけど、厳しい試合の中では難しかった」とカリニーナは試合を振り返った。
「第3セットではメンタル的に凄くいい状態だったと思う。強気の姿勢を崩さず、より集中することができた。第2セットを落としたあとにしっかり立て直すことができて本当によかったし、自分を誇りに思うわ」
ツアー準決勝での戦績を2勝0敗としたカリニーナは2021年7月にWTA250のブダペストで決勝に進出したが、ユリア・プティンセバ(カザフスタン)にストレート負けを喫していた。
カリニーナはキャリア2度目のツアー決勝で、第20シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-2 6-4で破って勝ち上がった第7シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)と対戦する。
写真◎Getty Images
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