シフィオンテクがベキッチを下して今季2戦2敗のルバキナに対する準々決勝へ「過去の試合に拘るのは何の意味もない」 [イタリア国際]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月9~20日/賞金総額357万2618ドル/クレーコート)の女子シングルス4回戦で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第21シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)を6-3 6-4で下してベスト8に進出した。この試合は前日に行われる予定だったが、雨により延期となっていた。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したシフィオンテクは第2セット3-4から最後の3ゲームを連取して1時間35分で試合を締めくくり、同大会での連勝を「14」に伸ばした。シフィオンテクは第1セット第7ゲームで今大会初のサービスダウンを喫したが、試合を通して手にした3つのブレークポイントをすべてものにしてストレートで試合を終わらせた。

 シフィオンテクは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていた第7シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)と対戦する。両者は今季既に2戦していずれもルバキナがストレートで勝っているが、クレーコートでの対決はツアーレベルでは初となる。しかしふたりはジュニア時代の2017年5月にミラノのグレードA大会で決勝を戦い、ルバキナが1-6 7-6(5) 6-3で勝っている。

「それは私にとってインターネットでライブストリーミングされた初めての試合だったから、凄くストレスを感じたのを覚えている。ルーキーの過ちね。でも私は決勝に進出できて幸せだった。自分の力を少しだけ信じられるようになった気がしたわ」とシフィオンテクは当時を振り返り、「今は何も気にしていないし、ニュートラルな状態になっていると思う。私はほかの試合と同じように臨みたいだけなの。過去の試合に拘るのは何の意味もない。あれはハードコートだった訳だし。自分がどう感じたかはわかっている。今回は何も期待していない。とにかく可能な限り最高のテニスをするつもりよ」と次戦を見据えた。

 前日から延期となっていたもうひとつの3回戦ではパウラ・バドーサ(スペイン)がカロリーナ・ムチョバ(チェコ)を6-4 6-7(4) 6-2で倒し、第20シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に対する準々決勝に駒を進めた。

 そのほかの試合では第11シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)が第22シードのジェン・チンウェン(中国)に3-6 6-3 6-4で逆転勝利をおさめ、第30シードのアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)は第12シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)との女子ツアー今季最長となる3時間41分の死闘を6-7(2) 7-6(6) 6-3で制し、勝ち上がった両者が準決勝で顔を合わせることになった。

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写真◎Getty Images

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