アルカラス&ジョコビッチ&メドベージェフの世界1位を巡るシナリオとは? [ウインブルドン]

写真は練習会場で握手を交わすカルロス・アルカラス(スペイン/左)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の開幕を前にATP(男子プロテニス協会)が大会公式サイトを更新し、世界ナンバーワンを巡るシナリオについて説明した。

 ATPによれば現時点で世界ランク1位のカルロス・アルカラス(スペイン)、2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、3位のダニール・メドベージェフ(ロシア)の3人がウインブルドンの結果次第で大会終了後に世界1位となるチャンスを擁している。

 アルカラスとジョコビッチは2023年に入って既に6度1位の座を交替しているが、シーズン前半にこれほど頻繁に首位が入れ替わったのは1983年以来となる。2人の差は僅か80ポイントに過ぎず、ジョコビッチが1位に復帰するためにはアルカラスよりもいい成績を残すことが最低条件となる。お互いに優勝すれば世界1位が保証されるが、それ以外の場合は条件によって3人にチャンスがある。

 万が一アルカラスが初戦敗退を喫してジョコビッチが3回戦で負けた場合はふたりのポイントはまったく同じとなるが、主要大会での獲得ポイントで上回るジョコビッチが上位となる。

 メドベージェフが1位になるためには優勝することが最低条件だが、ライバルとなる2人が早めに負けていなければトップになることはできない。アルカラスが3回戦以上、ジョコビッチは4回戦より先に勝ち進んだ場合、メドベージェフは例えタイトルを獲得したとしても世界ナンバーワンになることはできない。

 ロシアとベラルーシの選手を排除した昨年のウインブルドンではポイントが付与されなかったため今年は基本的にどの選手もディフェンドするポイントがなく、勝ち上がった分だけポイントが加算されるためわかりやすくなっている。大会中の変動は、ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで確認することができる。

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写真◎Getty Images

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