壮観なショットでマッチポイントを掴んだルブレフが死闘を制して初の準々決勝進出「恐らくこれまででもっともラッキーなショット」 [ウインブルドン]
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス4回戦で第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第23シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を7-5 6-3 6-7(6) 6-7(5) 6-4で倒し、同大会で初のベスト8進出を決めた。
最初の2セットでしっかりと主導権を握っていたルブレフだが、続く2セットではレベルを引き上げた天才肌のブブリクが目覚ましいショットで会場を沸かせながらふたつのタイブレークを制して最終セットに持ち込んだ。
「どのセットもチャンスはあったし、試合を締めくくる機会はあった。あるマッチポイントで彼はフルパワーで時速135マイル(約217km)のサービスを打ち込んできた。2つ目のマッチポイントでもふたたびビッグサーブがきた。僕はとにかく頑張ってプレーを続けていれば少なくとももう一度くらいはチャンスがくるはずだと思い、試合が終わる前に切れちゃだめだと考えていたんだ」とルブレフは苦しい時間帯を振り返った。
その甲斐もあってルブレフはがっぷり四つの戦いとなった第5セット3-3の場面でブレークに成功し、5-4からのサービング・フォー・ザ・マッチで観客を熱狂させる目覚ましいショットが飛び出した。ストロークで左右に振り回すルブレフに対してブブリクがバックハンドのダウン・ザ・ラインを叩き込んだが、決まったかに思われたそのショットにルブレフが飛びついて何とか返したボールがウィナーになったのだ。
これで40-15としたルブレフは最初のマッチポイントでサービスエースを決め、3時間17分の戦いに終止符を打った。
「あれは恐らくこれまででもっともラッキーなショットだったよ。もう一度やれと言われてもできないだろうね」とルブレフは試合後に冗談交じりに話した。
ルブレフは準々決勝で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第17シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)の勝者と対戦する。センターコートの最後に行われたこの試合は、ジョコビッチが7-6(6) 7-6(6)とリードした時点で使用制限時間(23時以降は試合をしないという大会独自の規則)が近づいてきたため順延となった。
写真◎Getty Images
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