大坂が2戦目を前に右肩故障のため棄権「勝ちたいと思っていた」 [WTAファイナルズ]

大坂なおみ(日清食品)が右肩の故障を理由に「資生堂WTAファイナルズ深圳」(WTA FINALS/中国・深圳/10月27日~11月3日/賞金総額1400万ドル/室内ハードコート)を棄権した。大坂はこの日、世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)と対戦することになっていた。

「WTAファイナルズを棄権しなければならないことになり、すごくがっかりしている」と大坂は声明文の中で述べた。「私はこの大会、ひいては今季をこんな形で終えたいとは思っていなかった。でも健康を取り戻し、来年もここに戻ってこられるよう願っている」。

 第3シードとして出場していた大坂の代役として、キキ・バーテンズ(オランダ)がプレーすることになった。

 ラウンドロビン(グループ内総当たり戦)のレッド・グループの選手として大坂はペトラ・クビトバ(チェコ)と対戦し、7-6(1) 4-6 6-4の勝利で大会を始めた。バーティもベリンダ・ベンチッチ(スイス)を5-7 6-1 6-2で倒し、初戦に勝っていた。

 今回の故障は、今月の北京決勝で現れたものだと本人は説明した。彼女はWTAファイナルズに先立ち、日本の大阪と中国の北京で優勝していた。

「実はこれをやったのは、北京決勝でのことなの」と記者会見の場で大坂は明かした。「日本にいたとき、私はしばらくの間、サーブを打たなかった。ここ2日にサーブを打ち始めたのよ。よくなってきたように感じ、ここに来て、それから試合をプレーした。(対クビトバ戦で)すぐさま感じたわ。そして試合の翌日に目を覚ましたとき、肩はズキズキ痛んでいた。昨日は、ほぼまったくサーブを打たなかった…5分くらい打っただけだったの」。

 昨年のシンガポールで実現した大坂のWTAファイナルズ・デビューはラウンドロビンで3戦全敗と、やはり低調で終わった。彼女はバーテンズと対戦した3試合目で、第1セットを落としたあとにリタイアしていたのだ。

「WTAファイナルズで途中棄権しなければいけなくなったのは、これで2度目ね。前回の私は少なくともプレーはした。だから棄権ではなくリタイアね」と続けた。

「いいプレーができていると思っていた。本当にここで勝ちたいと思っていたの」

 代役となったバーテンズは、今後の試合結果次第で準決勝に進出する権利を擁している。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は大坂なおみ(日清食品)
SHENZHEN, CHINA - OCTOBER 29: Naomi Osaka of Japan fields questions from the media during a press conference after withdrawing from the tournament due to a right shoulder injury on Day Three of the 2019 Shiseido WTA Finals at Shenzhen Bay Sports Center on October 29, 2019 in Shenzhen, China. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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