ティームの地元優勝を阻んだバエスが今季2勝目「ここは素晴らしい場所で毎日が楽しかった」 [ジェネラリ・オープン]
ATPツアー公式戦「ジェネラリ・オープン」(ATP250/オーストリア・チロル州キッツビューエル/7月31日~8月5日/賞金総額63万705ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、セバスチャン・バエス(アルゼンチン)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア)を6-3 6-1で退け今季2勝目を挙げた。
雨で90分ほど開始が遅れたが試合を通してほぼ非の打ちどころのないプレーを披露したバエスは第4ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取し、第2セットでは1ゲームしか落とさず1時間20分で2019年大会チャンピオンを退けた。前日に3時間を超える死闘を戦い3試合連続で3セットマッチをプレーしていたティームにはやや疲れている様子が見えたとはいえ、それを差し引いてもバエスのプレーが冴え渡っていた。
22歳のバエスがATPツアーでタイトルを獲得したのは、2月のコルドバ以来でキャリア3度目となる。決勝での戦績は、3勝2敗となった。
「彼はここの出身だから、皆がドミ(ティーム)の勝利を望んでいたのはわかっている。申し訳ない。今日だけじゃなくて1週間を通した自分のプレーぶりに満足している。ここにいるすべての人々、観客の皆さんのおかげて快適に過ごすことができた。天候は最高じゃないかもしれないけど、ここは素晴らしい場所で毎日が楽しかったよ」とバエスは試合後のオンコートインタビューで語った。
「ドミと彼のチームを祝福したい。彼らにとって素晴らしい1週間だったと思うし、彼がベストのレベルに戻ってくることを願っている」
今大会の結果でランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングでバエスが72位から42位に、ティームは116位から90位に浮上した。
このあとに行われたダブルス決勝では、第1シードのアレクサンダー・エルラー/ルーカス・ミードラー(ともにオーストリア)が第4シードのゴンサロ・エスコバル(エクアドル)/アレクサンドル・ネドベソフ(カザフスタン)を6-4 6-4で下して地元優勝を飾った。
写真◎Getty Images
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