中国人女子選手が連日の番狂わせ、ジュ・リンが全豪4回戦で惜敗したアザレンカに雪辱 [USオープン]
今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第18シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)がジュ・リン(中国)に3-6 3-6で敗れる番狂わせが起きた。
前日に第7シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)を倒したワン・ヤファン(中国)に続き、中国人女子選手がまたもジャイアントキリングを演じた。ふたりは1月にオーストラリアン・オープン4回戦で一度対決しており、2時間40分に渡る死闘の末にアザレンカが4-6 6-1 6-4で勝っていた。
ストローク戦で主導権を握ったジュは安定したサービスゲームを展開し、3度ブレークして1時間31分で雪辱に成功した。最後まで自分のリズムを見つけることができなかったアザレンカは相手の2倍以上となる31本のアンフォーストエラーを積み重ね、ダブルフォールトも7回犯した。
「まだ消化しようとしているところだけど、素晴らしいわ。今回はリベンジすることができてうれしい。前進し続けることが重要なの。体調はかなりいいから、もう少し長く勝ち残れるよう願っている」とジュは試合後のオンコートインタビューで語った。
女子ツアーの中でジャイアントキラーとしての地位を築きつつあるジュがトップ20の選手に勝ったのは、今回が6度目となる。彼女は前週のクリーブランド準々決勝でガルシアを下して4強入りしており、2週連続でトップ選手から勝ち星を挙げた。
オーストラリアン・オープンで16強入りした翌月のホアヒンでシングルスのWTAツアー初優勝を飾ったジュは初のトップ50入りを果たし、3月には33位をマークするなどキャリア最高のシーズンを過ごしている。
ジュは次のラウンドで、予選勝者の宮崎百合子(イギリス)を6-3 6-3で破って勝ち上がった第15シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)と対戦する。
2021年に開催された東京オリンピックの金メダリストで2019年大会で4強入りした実績を持つ強敵が相手となるが、「ハードコートは得意なサーフェスなの。何が起こるか見てみましょう」とジュは次戦を見据えた。
写真◎Getty Images
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