ディミトロフがチチパスに競り勝ちATPマスターズ1000大会で2度目の決勝進出「涙は出なかったけど感情的になった」 [パリ・マスターズ]

写真はグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月30日~11月5日/賞金総額674万8815ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が第7シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に6-3 6-7(1) 7-6(3)で競り勝ち、2017年シーズン以来のツアー9勝目に王手をかけた。

 第2ゲームでこの試合唯一のブレークに成功して第1セットを先取したディミトロフはタイブレークで1ポイントしか奪えず第2セットを取り返されたが、4度のブレークポイントを凌いだ末にふたたびもつれ込んだ第3セットのタイブレークをものにして2時間32分で今季7度目の対トップ10勝利を挙げた。

 早いタイミングでボールをとらえて相手を振り回したディミトロフは38本のウィナーを決め、ネットに出たときに25回中23ポイントを取った。ディミトロフがATPマスターズ1000大会で決勝に進出したのは、タイトルを獲得した2017年8月のシンシナティ以来でキャリア2度目となる。

「あの試合をあのような形で乗りきることができて本当にうれしいよ。特に第2セットのタイブレークを落としたあとは苦しくなった。第3セット第3ゲームで15-40とされ、このままではだめだから何かを変えないといけないと思った。彼(チチパス)のような相手を倒すには一歩踏み出しかなかったし、それが僕にできる唯一のことだった」とディミトロフは試合を振り返った。

「涙は出なかったけど、とても感情的になった。僕は今、この瞬間を生きている。キャリアのこの段階にきて面白いことになってきているけど、一つひとつの勝利が僕にとって大きな意味を持つようになっているんだ」

 2017年ATPファイナルズ以来の優勝を目指すディミトロフは決勝で、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を5-7 7-6(3) 7-5で破って勝ち上がった第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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