ワウリンカがマッチポイントで負傷、バン アッシュが思わぬ形で準々決勝へ「望んでいたような勝ち方ではなかった」 [モゼール・オープン]

写真はUSオープンでのスタン・ワウリンカ(スイス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「モゼール・オープン」(ATP250/フランス・メス/11月5~11日/賞金総額63万705ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第8シードのスタン・ワウリンカ(スイス)が19歳のルカ・バン アッシュ(フランス)に対してマッチポイントを握っていた場面で負傷したため第2セット終了後(6-3 6-7(6))に棄権するという事態が起きた。

 第4ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したワウリンカは第2セットのタイブレークで6-4とマッチポイントを迎えたが、セカンドサーブを打ったあと相手のレシーブをフォアハンドで返球した際にバランスを崩すとコートに倒れ込んだ。バン アッシュも心配してワウリンカの元に駆け寄りトレーナーのチェックを受けてプレーは再開されたが、ポイント取ることができず第2セットが終了した時点でワウリンカがリタイアを申し入れた。

「彼(ワウリンカ)は偉大なチャンピオンで素晴らしい選手だ。非常に気の毒だと思うし、このような形で勝ちたいとは思っていなかった。できる限り早くよくなるよう願っている」とバン アッシュは試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼は素晴らしいプレーをしていたから、最初から最後まで本当に厳しい試合だった。勝ち抜くことができてうれしいけど、望んでいたような勝ち方ではなかった」

 バン アッシュは次のラウンドで、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のハイス・ブラウワー(オランダ)を7-5 6-4で破って勝ち上がった同胞のピエール ユーグ・エルベール(フランス)と対戦する。膝の靱帯損傷で長期離脱を余儀なくされていたエルベールは世界ランクを300位以下まで落としており、今大会にはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場している。

 そのほかの試合ではディフェンディング・チャンピオンで第6シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、アレクサンダー・シェフチェンコ(ロシア)、ワイルドカードを得て参戦したファビオ・フォニーニ(イタリア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。1回戦がBYEで免除されていた第5シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)はフォニーニに6-4 6-7(7) 6-7(5)で競り負け、初戦でシードダウンを喫した。

 準々決勝ではソネゴがフォニーニと、シェフチェンコは第3シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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