両国ともエースが不在の中、ヴィルタネンの単複2勝で前年優勝国カナダを下したフィンランドが準決勝に進出 [デビスカップ・ファイナルズ]

写真は準々決勝のカナダ戦で単複2勝を挙げたオットー・ヴィルタネン(フィンランド)(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ」決勝トーナメント(スペイン・マラガ/11月21~26日/室内ハードコート)の初日は準々決勝1対戦が行われ、前年の優勝国で第1シードのカナダ(グループA・1位)がフィンランド(グループD・2位)を2勝1敗で下してベスト4進出一番乗りを決めた。

 第1試合でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がパトリック・カウコバルタ(フィンランド)を6-3 7-5で倒したあと、第2試合はオットー・ヴィルタネン(フィンランド)がガブリエル・ディアロ(カナダ)とのエース対決を6-4 7-5で制して1勝1敗となり、勝負のかかったダブルスでハリ・ヘリオバーラ(フィンランド)/ヴィルタネンがアレクシス・ガラルノー/バセック・ポスピショル(カナダ)を7-5 6-3で退けた。

 カナダは昨年の大会で初優勝を飾ったときの立役者だったフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がチームに召集されながらもケガでプレーすることができず、膝のケガでツアーを離脱しているデニス・シャポバロフ(カナダ)は代表に選出されなかった。フィンランドも自国のエースでチームを決勝トーナメントに牽引したエミル・ルースブオリ(フィンランド)が肩のケガでプレーせず、両国ともにエース不在での戦いとなった。

 ルースブオリを欠くチームで単複2勝を挙げて母国を勝利に導いたヴィルタネンは、「今日は間違いなく、キャリアでもっとも感情的になった日のひとつだ。フィンランドから大応援団が駆けつけてくることは聞いていたけど、実際にコートに出てみないとどんな感じかはわかるものじゃない。この感情は一生忘れることができないだろう」と喜びを表現した。

 フィンランドは準決勝で、チェコ(グループC・1位)と第2シードのオーストラリア(グループB・2位)の勝者と対戦する。

 今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ(イタリア・ボローニャ、イギリス・マンチェスター、スペイン・バレンシア、クロアチア・スプリト/9月12~17日/室内ハードコート)のラウンドロビン(総当たり戦)を行い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。

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写真◎Getty Images

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