自国の先輩ワン・ヤファンとの死闘を制したジェン・チンウェンがリー・ナとサプライス対面 [オーストラリアン・オープン]

写真は10ポイントタイブレークンの末に16強入りを決めたジェン・チンウェン(中国)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、第12シードのジェン・チンウェン(中国)が自国の先輩であるワン・ヤファン(中国)に6-4 2-6 7-6(10-8)で競り勝ちベスト16進出を決めた。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したあと2度サービスダウンを喫して第2セットを取り返されたジェンは第3セット5-3からのサービスゲームをキープできなかったが、もつれ込んだ10ポイントタイブレークで迎えた2度目のマッチポイントをものにして2時間40分の死闘に終止符を打った。

「本当に厳しいタイブレークだった。私たちはお互いに全力を尽くした。この試合に勝てて本当にうれしい」とジェンは試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼女(ワン)は本当に安定した選手で、決して諦めずすべてのボールを返してくる。大きなプレッシャーがあったけど、過去に起きたことは考えずに思い切っていこうと思ったの。なるようになれという感じかしら。最終的に勝つことができて信じられない気分だわ」

 試合を終えたジェンがテレビのインタビューに応じているとき、自国のレジェンドで2014年大会チャンピオンのリー・ナ(中国)が登場するサプライズを受けた。

 当時11歳だったジェンはオンコートインタビューでリー・ナの優勝を覚えているかと聞かれ、「もちろんよ。あの日はテレビで試合を最初から最後まで観たし、その決勝の映像は10回以上も観た。彼女はグランドスラム大会(シングルス)で優勝した初のアジア人女性で素晴らしい選手だから、覚えていない訳がないわ」と答えていた。

 そのあとに行われた記者会見で「彼女(リー・ナ)が突然現れて祝福してくれたの」と明かしたジェンは、「彼女と話したことは一度もなかったから、会って話す機会を持つことができて凄くうれしかった。以前にテレビで観たときよりずっときれいだったわ」と話した。

「彼女は私に『あまり考え過ぎずシンプルに』とアドバイスをくれたの。今の私に必要なのは正にそれだと思う」

 ジェンは次のラウンドで、クララ・ビュレル(フランス)との同胞対決を6-2 6-4で制して勝ち上がったオセアン・ドダン(フランス)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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