イエストレムスカが予選からグランドスラム準決勝に進出したオープン化以降5人目の女子選手に「歴史を作るのは素敵なこと」 [オーストラリアン・オープン]

写真は予選からグランドスラム準決勝に進出したオープン化以降5人目の女子選手となったダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝でダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)がリンダ・ノスコバ(チェコ)を6-3 6-4で下し、予選から快進撃でウクライナ人選手として初のベスト4進出を果たした。

 先にサービスダウンを喫しながらもワンブレーク差で第1セットを先取したイエストレムスカは第2セット3-3から相手のサービスゲームを破り、最初のサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして1時間19分で勝利を決めた。

 四大大会の同種目で予選勝者が準決勝に進出したのはイエストレムスカがオープン化以降5人目で、全豪では1978年のクリスティン・ドリー(オーストラリア)以来の快挙となる。

「歴史を作るのは素敵なことだわ。(全豪で)前回起きたのが私が生まれる前の随分前のことだから、私たち若い世代にとっては新しいことね。初めて準決勝に進出できて本当にうれしい」とイエストレムスカは試合後にコメントした。

「少し緊張していたけど、同時に疲れてもいた。ちょっと感情的になり過ぎていたと思う。今日は試合前の練習中にコーチに怒りをぶつけてしまったけど、そこで感情を吐き出すことができてよかった」

 世界ランク自己最高21位のイエストレムスカは当時29位だった2021年1月にドーピング違反で出場停止処分(のちに落ち度はない判断されて約半年で処分撤回)を受け、2022年にはロシアによるウクライナ侵攻が始まるなどここ数年間は苦しい時期を過ごしてきた。

 大会前はノーマークの存在だったところから大きなチャンスが目前にある状況となったにもかかわらず、イエストレムスカは「何故だかわからないけど、私はいつもと同じように感じている。とても快適で家にいるような気分なの」と明かした。

「(グランドスラム大会の)2週目は(2019年)ウインブルドンで経験しているけど、そのときは4回戦で負けたからあまり(終盤まで勝ち残たときの)実感が沸かなかった。ここでは試合に向けたプロセスやルーティンに集中しているから時間があっという間に過ぎていく。すべてが終わったら考える時間がたっぷりあるから、今のところ2週目を楽しんでいるわ」

 イエストレムスカは次のラウンドで、アンナ・カリンスカヤ(ロシア)を6-7(4) 6-3 6-1で破って勝ち上がった第12シードのジェン・チンウェン(中国)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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