アルカラスを倒してトップ4の独占を阻止したズベレフが4年ぶりの準決勝進出「このまま続けていく準備はできている」 [オーストラリアン・オープン]

写真はトップ4の一角を崩して4年ぶりの準決勝進出を決めたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を6-1 6-3 6-7(2) 6-4で振りきり4年ぶりのベスト4進出を決めた。

 強力なサービスを軸に序盤から主導権を握って2セットを連取したズベレフは第3セットも5-2とリードしたが、第9ゲームで3度目のチャンスをものにしてブレークバックに成功したアルカラスがもつれ込んだタイブレークを取って1セットを奪取した。しかし全体的にベストの調子ではなかったアルカラスは流れを掴むことができず、ズベレフが第4セット4-4から相手のサービスゲームを破って3時間6分で勝利を決めた。

 アルカラスとの対戦成績を5勝3敗としたズベレフは、「僕は世界最高の選手のひとりとプレーしていた。彼(アルカラス)はここ2年ほど常に1位か2位だった。彼はグランドスラム大会で2度優勝しており、そんな選手に対して6-1 6-3 5-2でリードしたら考え始めてしまうものだ」と試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕たちは皆人間であり、彼のような選手と対戦できるのは凄く光栄だ。勝利目前になるとどうしてもあれこれ考え始めてしまう。それは必ずしも助けにはならないけど、最終的に勝つことができてうれしいよ。第4セットでは気を緩めずしっかり反撃できたし、あそこで試合を終えることができて本当によかった」

 2度の最終セット10ポイントタイブレークを含め5試合で21セットを戦っているズベレフは体の状態について聞かれ、「問題はない。足の爪の下に血豆ができていてかなり痛いけど、家で大会を観るよりはずっといい。あちこちに痛みがあってもここで準決勝にいたいからね。ここにいられて幸せだし、このまま続けていく準備はできている」と答えた。

 トップ4の一角を崩したズベレフは次のラウンドで、第9シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を7-6(4) 2-6 6-3 5-7 6-4で破って勝ち上がった第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。ふたりは過去18戦して11勝7敗でメドベージェフがリードしているが、グランドスラム大会で顔を合わせるのは今回が初となる。

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写真◎Getty Images

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