試合開始2ポイント目で転倒したアルカラスが僅か2ゲームプレーしただけでリタイア「嫌な感じがした」 [リオ・オープン]

写真はベンチで治療を受けるカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「リオ・オープン」(ATP500/ブラジル・リオデジャネイロ/2月19~25日/賞金総額227万1715ドル/クレーコート)の男子シングルス1回戦で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第1セット1-1となった時点で棄権したため、チアゴ・モンテーロ(ブラジル)の勝利が決まった。

 アルカラスはオープニングゲームの2ポイント目でリターンを返したあと逆を突かれて転倒し、右足首にテーピングを施して試合に戻るとブレークに成功した。しかしアルカラスは目に見えて動きが悪くなり、続くサービスゲームを落とした時点で試合続行を断念した。

 これ以前にもモンテーロは2021年1月にメルボルン2回戦でアルカラスに7-6(3) 6-3で勝っており、ツアーレベルの対戦成績を2勝0敗とした。

「明日の検査で足首の状態が深刻なものか確認してみるよ。僕の理学療法士もATP(男子プロテニス協会)のフィジオもそれほど深刻なケガではないだろうと言っているけど、実際にどうなのかは誰にもわからない」とアルカラスは試合後の記者会見で語った。

「嫌な感じがしたというのが第1印象だった。フィジオに何ゲームかプレーして様子を見るように言われたけど、何ポイントかプレーしても状態はよくならなかった。痛みを感じてうまく動けず、続けることは不可能だとわかった。このまま続けたら悪化すると思ったからリタイアすることを決めたんだ」

 2020年の同大会でツアー本戦デビューを飾ったアルカラスは2022年にタイトルを獲得し、昨年には決勝でキャメロン・ノリー(イギリス)に7-5 4-6 5-7で敗れはしたが準優勝を飾っていた。

 思わぬ形で勝利が決まったモンテーロは、「とても奇妙だ。あれは試合の2ポイント目だった。コートではそれほど深刻には見えなかったけど、大きなスクリーンで観たら悪い捻り方をしていた」と記者会見で振り返った。

「今の僕には彼が早く回復するよう応援することしかできない。彼はスターであり、新世代の支配的な存在なんだ」

 今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したモンテーロは次のラウンドで、ペドロ・カチン(アルゼンチン)を6-2 3-6 6-3で破って勝ち上がった予選勝者のフェリペ・メリジェニ アウベス(ブラジル)と対戦する。

 そのほかの試合では第5シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)、ヤニック・ハンフマン(ドイツ)、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)、ファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)、クリスチャン・ガリン(チリ)、予選勝者のマリアーノ・ナボーネ(アルゼンチン)が2回戦に駒を進めた。

 第3シードのニコラス・ジャリー(チリ)はハンフマンに1-6 6-1 5-7で敗れ、初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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