ディミトロフがズベレフに競り勝ち2度目のマスターズ制覇に王手、トップ10復帰も確定 [マイアミ・オープン]

写真はグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月20~31日/賞金総額1040万4205ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で第11シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-4 6-7(4) 6-4で倒し、ATPマスターズ1000大会で2017年8月のシンシナティ以来となる2度目の優勝に王手をかけた。

 5-4から初めて相手のサービスゲームを破って第1セットを先取したディミトロフはすべてサービスキープで進んだ第2セットをタイブレークの末に取り返されたが、第3セット第7ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって2時間37分で競り勝った。

「本当に拮抗した戦いだったと思う。特に第1セットが終わったあとに彼(ズベレフ)はレベルを引き上げ、タイブレークも含めて第2セット全体を通して非常に強かった。彼は絶え間なく僕にプレッシャーをかけてきた」とディミトロフは試合を振り返った。

「そして第3セットで彼に一度ブレークチャンスがあったけど、僕はいいサービスを打って踏み止まった。そのあとも攻め続けて最終的には僕のほうが僅かながら優勢にプレーし、非常にうまくボールを動かせたと思う」

 初対決だった2014年10月のバーゼル1回戦のあと7連敗中だったズベレフから2勝目を挙げたディミトロフはランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで9位に浮上し、2018年10月以来となるトップ10復帰を決めた。

「僕は今、自分自身の戦いをしている。自分のレースをしているんだ」とディミトロフは自身の成長について語った。

「これはすべてチームで取り組んできた努力の賜物だと思う。僕は自分の人生とキャリアにおいて、まったく異なる道を歩んでいる。多くの業績や多大な努力などのすべてがその背景にあってのことだ。僕は信じ続け、成長し続け、自分に対する信念を持ち続けた。これはただのおまけだよ」

 今季2勝目を目指すディミトロフはキャリア3度目のマスターズ決勝で、タイトル防衛を目指していた第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-1 6-2で破って勝ち上がった第2シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 両者は過去3戦してシナーが2勝1敗と勝ち越しており、昨年の同大会3回戦を含むここ2試合で勝っている。シナーがタイトルを獲得すれば、カルロス・アルカラス(スペイン)を抜いて世界ランク2位に浮上することができる。

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写真◎Getty Images

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