大会2連覇中のアルカラスが右腕負傷からの復帰戦に勝利「かなりうまくできたと思う」 [マドリッド・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月24日~5月5日/賞金総額924万9713ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がアレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン)を6-2 6-1で下して3連覇に向けた挑戦をスタートした。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、アルカラスはこの試合が初戦だった。アルカラスは各セットで一度ずつサービスダウンを喫したが、相手のサービスゲームを合計7度破って1時間8分で快勝した。

「正直に言って、かなりうまくできたと思う。ここ1ヵ月はバックハンドのスライスとボレーしか練習していなかったけど、今日はそれがかなり機能したと思う」とアルカラスは試合を振り返った。

「それが試合前に考えていたことだった。フォアハンドをいつもよりソフトに打ち、バックハンドで攻撃してできるだけ早くネットに出ようと心掛けていたよ。その部分では本当にいい試合ができたと感じている」

 マイアミの準々決勝で敗れたあとモンテカルロとバルセロナを右腕のケガを理由に欠場していたアルカラスは試合中に気にならなかったかと聞かれ、「まったく問題なかったけど、そのことについて考えている。どうしても頭から離れない感じかな」と答えた。

「今週に入って強めに打ったり練習ではうまくいっているけど、フォアハンドは100%心地よく打つことができていない。でもこのレベルでプレーできてうれしいよ。何とか戦えると思う」

 アルカラスは次のラウンドで、第28シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-4 6-4で破って勝ち上がったチアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)と対戦する。

 この日プレーしたアルカラス以外のトップ10プレーヤーは第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)が揃って初戦を突破した。

 そのほかの試合では第11シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)、第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第13シードのユーゴ・アンベール(フランス)、第15シードのトミー・ポール(アメリカ)、第18シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)、第21シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、第23シードのヤン レナード・ストルフ(ドイツ)、第24シードのタロン・グリークスプア(オランダ)、第27シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)、デニス・シャポバロフ(カナダ)が3回戦に駒を進めた。

 アルトマイヤーが第31シードのアルトゥール・フィス(フランス)を6-2 6-3で退け、シャポバロフは第26シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)を7-6(3) 6-3で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 ボトムハーフ(ドローの下半分)の3回戦ではズベレフがシャポバロフと、ルブレフがダビドビッチ フォキナと、フルカチュがアルトマイヤーと、ルーネがグリークスプアと、フリッツがバエスと、アンベールがストルフと、ポールはセルンドロと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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