今季躍進の22歳ダルデリがシャポバロフに競り勝ち母国のATPマスターズ1000大会で本戦白星デビュー [イタリア国際]

写真はルチアーノ・ダルデリ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~19日/賞金総額909万4379ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、22歳のルチアーノ・ダルデリ(イタリア)がデニス・シャポバロフ(カナダ)に6-7(4) 6-3 7-6(4)で逆転勝利をおさめた。

 競り合いとなった第1セットをタイブレークの末に落としたダルデリは相手のサービスゲームを2度破って第2セットを取り返し、第3セット4-5からブレークバックに成功したあとふたたび突入した第3セットのタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして3時間10分の激闘に終止符を打った。

 3度目のツアー本戦だった2月のコルドバで予選から初タイトルを獲得してトップ100デビューしたダルデリは2020年大会の予選にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したが、初戦敗退に終わっていた。

「自分のパフォーマンスには満足している。シャポバロフと対戦するのは決して簡単じゃないからね」とダルデリは試合後の記者会見で語った。

「ローマ(の本戦)で初めての試合だったから少し緊張していたし、感情面でも難しかった。スタートは少し出遅れたけど、第2セットに入ってからはいいプレーができるようになった」

 ダルデリは次のラウンドで、第28シードのマリアーノ・ナボーネ(アルゼンチン)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 この日プレーしたダルデリ以外の地元イタリア勢はフラビオ・コボッリ(イタリア)が予選勝者のマクシミリアン・マルテレル(ドイツ)を6-4 6-2で下して2回戦に駒を進めたが、予選勝者のフランチェスコ・パッサーロ(イタリア)とアルトゥール・リンデルネック(フランス)の試合は第2セット途中(リンデルネックから7-6(3) 5-6)で雨により順延となった。

 そのほかの試合ではヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)、ジャン・ジジェン(中国)、ヤニック・ハンフマン(ドイツ)、アレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン)、パベル・コトフ(ロシア)、アレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)、日本の西岡良仁(ミキハウス)、予選勝者のチアゴ・モンテーロ(ブラジル)とテレンス・アトマン(フランス)が初戦を突破したが、予定されていたトップハーフ(ドローの上半分)の1回戦残り4試合は雨で延期となった。

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写真◎Getty Images

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