地元リヨンでツアー初優勝を飾った20歳のエムペシ ペリカールがトップ100デビューへ、2年連続でフランスの新星が新王者に [リヨン・オープン]

写真は男子シングルス準決勝でのジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「リヨン・オープン」(ATP250/フランス・リヨン/5月19~25日/賞金総額65万1865ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)が第6シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)に6-4 1-6 7-6(7)で競り勝ちツアー初優勝を飾った。

 2度のチャンスを確実にものにしてワンブレーク差で第1セットを先取したエムペシ ペリカールは3度サービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、第3セット6-5からブレークバックを許しながらももつれ込んだタイブレークを制して2時間28分で勝利をもぎ取った。

 エチェベリはタイブレーク5-6から7-6として一度はチャンピオンシップポイントを握ったが、相手のサービスからポイントを奪えず最後はラリーで振り回されて返球した浮き球をグラウンドスマッシュで決められた。

「クレイジーだった。とてもいい決勝だった。第2セットは取られたけど、何とか立て直すことができた。この大会で優勝できてうれしいし、ロラン・ギャロスに向けて大きな自信を持てるようになったよ」と地元リヨン出身のエムペシ ペリカールは試合後にコメントした。

「(タイブレークでは)あらゆることが起こっていた。いろんなことを考えてしまった。5-4でボレーをミスしたときは厳しかったけど、マッチポイントを凌いで勝てたから本当によかった」

 前年には2021年全仏ジュニアの男子ダブルスで栄冠に輝いたときのパートナーであるアルトゥール・フィス(フランス)がワイルドカードからチャンピオンに上り詰めており、2年連続でフランスの新星が新王者となった。

 今シーズンにチャレンジャー大会で3勝を挙げている20歳のエムペシ ペリカールは世界ランク自己最高の117位で今大会を迎えたが、今週の活躍で5月27日付のATPランキングで66位に浮上してトップ100デビューを決めた。

 先に行われたダブルス決勝では、ハリ・ヘリオバーラ(フィンランド)/ヘンリー・パッテン(イギリス)がユキ・バンブリ(インド)/アルバーノ・オリベッティ(フランス)とのノーシード対決を3-6 7-6(4) [10-8]で制して今季2勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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