アルカラスが世界176位の予選勝者にやや苦戦も3回戦に進出「相手がトップ100以下でも関係ない」 [フレンチ・オープン]

写真はやや苦戦を強いられながらも2回戦を突破したカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が予選から勝ち上がってきた世界ランク176位のイェスパー・デ ヨング(オランダ)を6-3 6-4 2-6 6-2で振りきりベスト32に進出した。

 2セットを連取したあとややプレーレベルが下がって第3セットを落としたアルカラスは第4セットも第1ゲームと第3ゲームで先にブレークを許したが、その都度追いつくと1-2から3度連続で相手のサービスゲームを破って3時間9分で勝利を決めた。

「何度も言ってきたように、どんな相手でも苦戦を強いられる可能性はある。どのラウンドでもすべて試合ですべてのポイントに集中しなければならない。自分がランキングのトップにいて相手がトップ100以下の選手だったとしても関係ない。勝ちたいなら最高のプレーをしなければならないと考える必要がある」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「ランキングは関係なく、大事なのは進み続けるためのレベルなんだ。彼(デ ヨング)はトップ100に入ってくると僕は確信している」

 予選3試合を勝ち抜いたあと1回戦で4時間を超える死闘の末にジャック・ドレイパー(イギリス)を7-5 6-4 6-7(3) 3-6 6-3で倒していた23歳のデ ヨングは安定した深いストロークでアルカラスを苦しめたが、終盤になると疲労からか勢いを維持することができなくなってしまった。

 3月にインディアンウェルズで今季初タイトルを獲得したアルカラスはヨーロッパのクレーコートシーズンに入ると右腕のケガに悩まされ、前哨戦はマドリッドにしか出場せず3勝1敗の戦績で今大会を迎えている。この日は35本のウィナーを決めたが、アンフォーストエラーを47本も犯してしまった。

「第3セットではショーを見せることを忘れ、ラリーを続けることに専念する必要があった。そうするのは難しかった。少し苦しんだけど、最終的にやり遂げることができて凄くうれしいよ」とアルカラスは試合を振り返った。

 アルカラスは次のラウンドで、第27シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)とクォン・スンウ(韓国)の勝者と対戦する。この試合はコルダが第1セット5-4でサービング・フォー・ザ・セットを迎えたが、雨により順延となった。

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写真◎Getty Images

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