ナダルに対する感傷的な初戦を戦ったズベレフが2回戦でゴファンに快勝「2日間のオフがあってよかった」 [フレンチ・オープン]

写真は2回戦を突破したアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がダビド・ゴファン(ベルギー)を7-6(4) 6-2 6-2で下してベスト32に進出した。

 安定したサービスゲームを展開したズベレフは第2セットで2度あったブレークポイントをセーブしてすべてキープし、タイブレークの末に第1セットを先取すると続く2セットで2度ずつ相手のサービスゲームを破って2時間23分で勝利を決めた。

 今大会を歴代最多記録である14回の優勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン)に対する非常に感情を揺さぶられる1回戦で始めていたズベレフは、「ドローが発表されて以来、テニス界が話題にしていたのはあの試合(ナダル戦)のことばかりだった。彼はこの大会で14回も優勝している訳だからあらゆる称賛や尊敬を受けるに値する。だから彼に勝ったときに僕は既に大会で優勝したかのように感じたけど、結局のところ1回戦に過ぎないんだ」と振り返った。

「この2週間は完全に集中する必要がある。気持ちを落ち着かせるために2日間のオフがあってよかったよ。僕は地に足をつけて仕事に戻り、いいテニスをしなければならない。今日のレベルには非常に満足している」

 2022年大会のナダルに対する準決勝で足首を捻るアクシデントに見舞われ長期離脱を余儀なくされたズベレフは昨年に復帰した直後は苦しい時期も経験したが、今月のローマで復帰以来初のマスターズ制覇を果たして完全復活を印象付けた。

 7年前の同大会3回戦でコート後方のコートカバーに足を取られて転倒した際に足首を負傷して棄権を余儀なくされた過去を持つ33歳のゴファンは1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したリヨンでツアー初優勝を飾ったばかりのジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)をフルセットの末に倒していたが、この日はズベレフの激しいテニスに渡り合うことができなかった。

 ズベレフは次のラウンドで、ルチアーノ・ダルデリ(イタリア)を7-6(2) 6-3 6-3で破って勝ち上がった第26シードのタロン・グリークスプア(オランダ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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