ズベレフの悲願を打ち砕いたアルカラスがグランドスラム決勝3戦全勝で大会初優勝 [フレンチ・オープン]

写真はグランドスラム決勝3戦全勝で大会初優勝を飾ったカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3 2-6 5-7 6-1 6-2で倒して大会初優勝を飾った。試合時間は4時間19分。

 アルカラスが四大大会でチャンピオンに輝いたのは、昨年のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)以来でキャリア3度目となる。同ラウンドでの戦績は、3勝0敗となった。

 同大会に5年連続出場(2020年の予選敗退を含む)となった21歳のアルカラスは、トップシードとして初めて四大大会に臨んだ昨年の大会で自己最高のベスト4をマーク。そのときは5試合を勝ち抜いたあと、準決勝でケイレンにも見舞われノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6 7-5 1-6 1-6で敗れていた。

 3月にインディアンウェルズ(ATP1000/ハードコート)で今季初タイトルを獲得したアルカラスはヨーロッパのクレーコートシーズンに入ると右腕のケガに悩まされ、前哨戦はマドリッド(ATP1000)にしか出場せず3勝1敗の戦績で今大会を迎えていた。

 この結果でアルカラスは、ズベレフとの対戦成績を5勝5敗のタイに追いついた。全仏では2022年大会の準々決勝で対決し、ズベレフが6-4 6-4 4-6 7-6(7)で勝っていた。

 今大会でのアルカラスは1回戦でラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のJ.J.ウルフ(アメリカ)を6-1 6-2 6-1で、2回戦で予選勝者のイェスパー・デ ヨング(オランダ)を6-3 6-4 2-6 6-2で、3回戦で第27シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)を6-4 7-6(5) 6-3で、4回戦で第21シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-3 6-3 6-1で、準々決勝で第9シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-3 7-6(3) 6-4で、準決勝では第2シードのヤニク・シナー(イタリア)を2-6 6-3 3-6 6-4 6-3で破って初の決勝進出を決めていた。

 前哨戦のローマ(ATP1000/クレーコート)で2年前の同大会で負った大ケガから復帰後初めてATPマスターズ1000大会のタイトルを獲得してパリに乗り込んできたズベレフは、マッチ12連勝でキャリア2度目のグランドスラム決勝の舞台に辿り着いていた。前回の2020年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)ではズベレフが2セットを連取して勝利目前まで迫ったが、ドミニク・ティーム(オーストリア)に6-2 6-4 4-6 3-6 6-7(6)で逆転負けを喫していた。

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写真◎Getty Images

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