1日2試合に勝ったサムソノワが2022年9月以来のツアー5勝目「エネルギーがあまり残っていなかったけど何とか絞り出すことができた」 [WTAスヘルトーヘンボス]

写真は女子シングルス1回戦でのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「リベマ・オープン」(WTA250/オランダ・北ブラバント州スヘルトーヘンボス/6月12~18日/賞金総額23万2244ユーロ/グラスコート)の女子シングルス決勝で、第2シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したビアンカ・アンドレスク(カナダ)に4-6 6-3 7-5で逆転勝利をおさめて優勝を飾った。

 これに先立ちサムソノワは前日に第2セットが終了した時点で雨で持ち越しとなっていた準決勝をプレーし、大会3連覇を目指していた同胞で第3シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)を6-3 6-7(1) 6-1で破っていた。

 25歳のサムソノワがWTAツアーの同種目でタイトルを獲得したのは2022年9月の東京以来でキャリア5度目(準優勝3回)となり、グラスコートでは2021年6月のベルリン以来となる2勝目を挙げた。

 ワンブレーク差でセットを分け合ったあと第3セット第3ゲームで先にブレークしたサムソノワは第8ゲームで一旦追いつかれたが、4-5から僅か2ポイントしか落とさず最後の3ゲームを連取して2時間34分で勝利をもぎ取った。

「正直に言って少し疲れている。でももちろん素晴らしい1週間だった。私が行くところはいつも雨が降るような気がする。もう1ヵ月くらいずっと雨が降っているように感じる」とサムソノワは試合後のオンコートインタビューで語った。

「メンタル的に解決策を見出せたことに満足している。今日は精神的に難しかったと思う。エネルギーがあまり残っていなかったけど、自分の奥底から何とか絞り出すことができた。この感覚は本当に素晴らしいものだった。経験豊富な選手になったような気分になったわ」

 背中のケガで約10ヵ月の戦線離脱を余儀なくされていたアンドレスクは先のフレンチ・オープンで復帰し、3回戦に進出してジャスミン・パオリーニ(イタリア)に1-6 6-3 0-6で敗れたあと復帰2戦目に臨んでいた。アンドレスクは2022年6月のバート ホンブルク以来となる決勝で、2019年USオープンに続くツアー3勝目を目指していた。

「これは間違いなく私にとって前進よ。私はかなり長い間、ここ10ヵ月は特に多くのことを経験してきた。これは復帰後の2大会目に過ぎない。もちろん残念だけど、これからいいことがあると信じているわ」とアンドレスクは前を向いた。

 ダブルス決勝ではイングリッド・ニール(エストニア)/ビビアネ・スクーフス(オランダ)がテレサ・ミハリコバ(スロバキア)/オリビア・ニコールズ(イギリス)を7-6(6) 6-3で退け、初めてペアを組んだ大会でチャンピオンに輝いた。

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写真◎Getty Images

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