ナバーロが初のセンターコートで元世界ナンバーワン大坂に快勝「間違いなく特別な経験だった」 [ウインブルドン]

写真は初のセンターコートで快勝したエマ・ナバーロ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス2回戦で、第19シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)を6-4 6-1で下してベスト32に進出した。

 3-3から初めて相手のサービスゲームを破って第1セットを先取したナバーロは第2セットも4-0とリードし、5-1からラブゲームで4度目のブレークに成功して59分で快勝した。大坂はレシーブゲームで何度かデュースに持ち込んだが、一度もブレークポイントを握ることができなかった。

「言うまでもなくなおみは偉大な選手だし、素晴らしいプレーをしてきた。彼女がツアーに戻ってきてうれしい」とナバーロは試合後にコメントした。

「もちろん今日は勝ちたかったし、随所で凄くいいテニスができた。センターコートは初めてなの。現実だとは思えないわ」

 バージニア大学1年だった2021年5月にNCAA(全米大学体育協会)テニス選手権のシングルスで優勝した実績を持つ23歳のナバーロはどれだけリードしてもほとんど表情を変えず、試合を通して5本しかアンフォーストエラーを犯さなかった。

「センターコートでプレーするというのは間違いなく特別な経験だった。今日はゲームプランとメンタル面でしっかりと準備をしてきた。肉体的にも精神的にも心地よくチャレンジに取り組めるのは何年も準備をしてきたおかげだと思う」

 ナバーロは次のラウンドで、スローン・スティーブンス(アメリカ)を6-1 6-1で破って勝ち上がったディアナ・シュナイダー(ロシア)と対戦する。

 ツアーでダブルスのペアを組むこともある2人は今季2度対決し、いずれもシュナイダーがフルセットで勝っている。前哨戦のバート ホンブルク準決勝でナバーロを7-5 2-6 6-3で倒したシュナイダーは、決勝でも勝って今季2勝目を挙げた。

「彼女(シュナイダー)は本当に面白い人だけど、素晴らしい競技者よ。ダブルスをプレーするときは凄く楽しい。彼女はとても勇敢にプレーする」とナバーロは次戦を見据えた。

「彼女は左利きだから厳しい試合になると思うけど、私はこの挑戦にワクワクしている。前回負けた相手とプレーするのはいい部分もある。少しプレッシャーが少なくなるから」

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写真◎Getty Images

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