イタリア男子の新旧エース対決は後輩シナーに軍配「非常にハイレベルな試合だった」 [ウインブルドン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が自国の先輩である2021年大会準優勝者のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を7-6(3) 7-6(4) 2-6 7-6(4)で振りきりベスト32に進出した。

 競り合いながらも2つのタイブレークを制して2セットを連取したシナーは2度サービスダウンを喫した第3セットを落としたが、またも突入した第4セットのタイブレークで迎えた2度目のマッチポイントをものにして3時間42分で試合を締めくくった。

 ここ数年に大きく躍進を遂げてきたイタリア男子テニス界を長く牽引してきたベレッティーニは度重なるケガで長期離脱を余儀なくされてランキングを落としたが、得意のグラスコートで自分のあとを引き継ぐ後輩を大いに苦しめた。

 ベレッティーニは第2セットと第4セットで先にリードを奪うなどブレークの回数では相手を上回ったが、重要な場面で力を発揮したシナーが勝利をもぎ取った。

「まず第一に、僕たち(イタリア人選手)は皆とてもいい友人同士だ。一緒にデビスカップを戦った仲間であり、一緒に練習をしているからこのような重要な大会の2回戦で対戦するのは本当に辛いことだ」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日は非常にハイレベルな試合だった。3つのタイブレークでは少しラッキーだったけど、今日は有難く受け入れるよ」

 ふたりは昨年8月にトロントの2回戦で対決してシナーが6-4 6-3で勝っていたが、グラスコートでプレーしたのは今回が初めてだった。

「チームと何度も話し合ったけど、勝つためには自分のレベルを上げなければならないとわかっていた。彼(ベレッティーニ)はここで決勝に進出したことがあるグラスコートのスペシャリストだ。この対決を楽しみにしていたし、大きなチャレンジだったけどうまく対応できてよかったよ」とシナーは話した。

「5セットマッチではありがちなアップダウンはあったけど、満足している」

 シナーは次のラウンドで、第27シードのタロン・グリークスプア(オランダ)を4-6 7-6(7) 1-6 6-2 6-3で破って勝ち上がったミオミル・キツマノビッチ(セルビア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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