シフィオンテクの21連勝がグラスコート3試合目でストップ「タンクが突然空っぽになったような感じだった」 [ウインブルドン]

写真は試合後の記者会見でのイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス3回戦で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)がユリア・プティンセバ(カザフスタン)に6-3 1-6 2-6で敗れる番狂わせが起きた。

 2-3からサービスダウンを喫して第1セットを落としたプティンセバは第2セット1-1から9ゲーム連取で主導権を奪い返し、1時間59分で過去4試合で1セットも取れなかったシフィオンテクから初の金星を挙げた。

 29歳のプティンセバが世界ランク1位の選手に勝ったのは、2019年6月にバーミンガムの2回戦で大坂なおみ(フリー)を倒して以来でキャリア2度目となる。

 4月のマドリッドから負け知らずだったシフィオンテクの連勝が「21」でストップし、プティンセバは前週のバーミンガムから続いている連勝を「8」に伸ばした。

 同大会で初めて2週目に勝ち進んだプティンセバは次のラウンドで、ベルナルダ・ペラ(アメリカ)を6-1 6-3で破って勝ち上がった第13シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)と対戦する。

「人生最高のテニスをしていると感じていた状態から少し苦労しているサーフェスに移行するのは私にとって簡単じゃない。そういうことが重なって、ウインブルドンではあまりいい時間を過ごすことができていないのだと思う」とシフィオンテクは試合後の記者会見で語った。

 ウインブルドンでのシフィオンテクは昨年のベスト8が最高成績で、11勝5敗とグランドスラム大会でもっとも低い勝率となっている。先月のフレンチ・オープンで3年連続4度目の栄冠に輝いたシフィオンテクは、グラスコートの前哨戦には出場せず今大会を迎えていた。

「限界まで自分を追い込むためのエネルギータンクが突然空っぽになったような感じだった。自分でも少し驚いた。ロラン・ギャロスのあとに何を間違えたのかは理解している。しっかりと休んでいなかったの。二度とこの過ちは繰り返さないつもりよ」とシフィオンテクは明かした。

「私はテニスではなくコート外のことで仕事に戻ってしまったけど、そうすべきではなかった。来年は休暇を取って、本当に何もしないようにすると思う」

 今季既に5つのタイトルを獲得して45勝5敗と女子ツアーでトップの戦績を残しているシフィオンテクは、ロラン・ギャロスで開催されるパリ五輪テニス競技でポーランド代表として金メダル獲得を目指してプレーする予定になっている。

「3回戦敗退で少し期待に応えられなかったと感じたけど、それがテニスなんだから前に進まなければならない。私にはこのあとも自分のプレーを披露するチャンスがたくさんある。それに集中するだけだわ」

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写真◎Getty Images

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