シナーがハレからマッチ9連勝で3年連続8強入り「3セットで締めくくることができて凄くうれしい」 [ウインブルドン]

写真は3年連続となる8強入りを決めたヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の男子シングルス4回戦で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第14シードのベン・シェルトン(アメリカ)を6-2 6-4 7-6(9)で退け3年連続となるベスト8進出を決めた。

 一度もブレークポイントに直面することなく2セットを連取したシナーは第3セット第2ゲームで一度だけサービスダウンを喫したが、第7ゲームで追いつくと5-6からセットポイントを凌いで持ち込んだタイブレークで迎えた2度目のマッチポイントをものにして2時間9分で試合を締めくくった。

 シェルトンはタイブレークで更に3つのセットポイントを握った決めきれず、最後はダブルフォールトで力尽きた。

 ウインブルドン初出場だった昨年の2回戦敗退から躍進したシェルトンは父のブライアン・シェルトン(アメリカ)が1994年大会でマークしたグランドスラム自己最高成績に並んだが、ここまでの3試合で15セットを戦っていた。もしシェルトンが逆転して勝っていれば、グランドスラム大会史上初の5セットマッチ4連勝を達成することができていた。

 先月のフレンチ・オープンで4強入りしたあとイタリア人選手として初めて世界ナンバーワンの座に就いたシナーは前哨戦のハレを制して今大会を迎えており、連勝を「9」に伸ばした。

「非常に厳しい試合だった。特に第3セットがね。こうした試合は長引くことがあるから、そこのような素晴らしい雰囲気の中で3セットで締めくくることができて凄くうれしいよ」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「グランドスラム大会の準々決勝でプレーするのは常に名誉なことだ。いい試合になるよう願っている」

 第3セット4-5の40-30からリターンにタイミングが合わなかったシナーは咄嗟に股の間から返球し、そのあとネットに出だシェルトンに鋭いパッシングショットを決めてゲームを奪取した。シナーは笑顔を見せ、シェルトンは困惑した表情を浮かべた。

「あれはただのラッキーだよ。何も言うことはない。わからないよ」とシナーはその場面を振り返った。

 シナーは次のラウンドで、第10シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が第1セット3-5とリードされた時点で膝のケガを理由に棄権したため勝ち上がった第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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