フリッツがキャリア3度目となる2セットダウンからの逆転劇でズベレフに勝利「いいテニスをしていたから自信はあった」 [ウインブルドン]

写真は2セットダウンからの逆転勝利で2年ぶり2度目のベスト8進出を決めたテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の男子シングルス4回戦で、第13シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が2セットダウンから巻き返して第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に4-6 6-7(4) 6-4 7-6(3) 6-3で逆転勝利をおさめた。

 ここまでの3試合を通してサービスキープを続けてきたズベレフはこの日も第2セットまで一度もピンチに陥ることなく記録を継続していたが、4-4から2度目のチャンスをものにして第3セットを取ったフリッツが第4セットもタイブレークの末に奪取すると第5セット第4ゲームをブレークしたリードを最後まで守りきって3時間29分で2年ぶり2度目のベスト8進出を決めた。

 キャリア3度目となる2セットダウンからの逆転劇を演じたフリッツ前哨戦のイーストボーンで今季2勝目を挙げており、連勝を「8」に伸ばした。

「センターコートで2セットダウンから勝てたなんてアメージングだ」とフリッツは試合後のオンコートインタビューで語った。

「こんなにいいプレーをしているのにストレート負けるのは最悪だと思っていた。落としはしたけど凄くいいテニスをしていたし、ほんの数ポイントの差だったから自信はあったんだ。1セットさえ取れれば逆転できると信じていたよ」

 キャメロン・ノリー(イギリス)に対する3回戦で膝を痛めてサポーターを着けてプレーしたズベレフは、「膝に骨浮腫があり、関節包も損傷している。これはノリーとの試合で転倒したことによるものだ」と試合後の記者会見で説明した。

「だから(治癒するまでは)かなり痛いけど、手術が必要な訳じゃない。時間さえあれば自然に治ると思う」

 フリッツは次のラウンドで、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)を4-6 6-3 6-3 6-2で破って勝ち上がった第25シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦する。

「厳しい試合になるだろう。彼はグラスコートシーズンで好調だからね。ここで準々決勝をプレーするのは2度目だけど今回はより相応しいと感じているから、このチャンスを本当に楽しみにしている」とフリッツは次戦を見据えた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles