ボルジェスがナダルを倒してツアー初優勝「クレイジーだ」 [ノルデア・オープン]

写真はBNLイタリア国際でのヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ノルデア・オープン」(ATP250/スウェーデン・バスタッド/7月15~21日/賞金総額65万1865ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第7シードのヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したラファエル・ナダル(スペイン)を6-3 6-2で下してツアー初優勝を飾った。

 ツアーレベルで2度のベスト8がこれまでの最高成績だったボルジェスは一進一退の第1セットをワンブレーク差で先取し、第2セット1-2から最後の5ゲームを連取して1時間27分で歓喜の瞬間を迎えた。

「何と言っていいかわからない。この瞬間をずっと待ち望んできたと思う。クレイジーだ。テニスでは期待通りにならないことがある。皆がラファ(ナダル)に勝って欲しいと思っていたし、僕もどこかでそう願っていた。でも今日は自分の中でもっと大きな何かが押し寄せてきた」と27歳のボルジェスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「自分が最高のテニスをした訳じゃなく、自分が望んだ重要な瞬間にいいプレーができただけだった。これ以上のプレーはできなかった。とにかく全部に満足している」

 パリ五輪テニス競技に備えてウインブルドンを回避して今大会に出場したナダルは2022年フレンチ・オープン以来のタイトルには届かなかったが、「僕はここで1週間を過ごし、この素晴らしい場所を楽しんだ」と大会を振り返った。

「コートでは本当に楽しんだし、長い試合もプレーした。今日は最高の日じゃなかったけど、すべてヌーノの功績だ。彼がとてもいいプレーをしたから僕にとっては凄く難しかった。彼によくやったと言いたい」

 試合後の記者会見に臨んだナダルはケガをすることなく長い試合を戦い抜けたことは評価したが、全体的なテニス自体は「本来あるべきレベルからはかけ離れていた」と不満を口にした。

「僕はどうにか今大会でプレーしたよりずっといいプレーができるように練習してきたと感じていた。それが満足できない点だ。いいレベルでプレーしていると感じていたのに1週間を通してそれを示すことができなかった」

「いずれにしても決勝に進出したのだから悪い結果ではない。かなり久し振りだったからね。でもどの試合でも満足できるほど心地よくプレーできなかったから、今週のテニスには満足できない」

 先に行われたダブルス決勝では、第3シードのオルランド・ルズ/ラファエル・マトス(ともにブラジル)がマニュエル・ギナール/グレゴワール・ジャック(ともにフランス)を7-5 6-4で倒してチャンピオンに輝いた。

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写真◎Getty Images

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