準決勝敗退の失意から立ち直ったシフィオンテクがポーランド人選手として初のメダル獲得「ポジティブな形で終えることができてよかった」 [2024パリ五輪テニス競技]

写真はテニス競技でポーランド人選手として初のメダルを獲得したイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 世界的なスポーツの祭典「2024パリ五輪テニス競技」(フランス・パリ/7月27日~8月4日/クレーコート)の女子シングルス3位決定戦で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)がアンナ カロリーナ・シュミドローバ(スロバキア)を6-2 6-1で下して銅メダルを獲得した。

 1-1から先にサービスダウンを喫したシフィオンテクは続く5ゲームを連取して第1セットを先取し、第2セットでは1ゲームしか落とさず59分で快勝した。

 オリンピックのテニス競技でポーランド人選手がメダルを獲得したのは今回が初めてで、シフィオンテクは母国の歴史に名を刻んだ。

 ロラン・ギャロスでの戦績を40勝3敗としたシフィオンテクは6月のフレンチ・オープンで3年連続4度目の優勝を飾っており、今大会では金メダルの大本命だった。

 前日に行われた第6シードのジェン・チンウェン(中国)に対する準決勝で敗北を喫して泣き崩れたシフィオンテクは勝利を決めてかすかな笑みを浮かべたが、ベンチに戻ってから涙をこぼした。

「複雑な気分だわ。明日の決勝でプレーしたかった。でも今日はここでプレーを本当に楽しみ、プロとしてすべてをこなしてあのように穏やかな心でプレーできたのは私にとって大きな収穫だった」とシフィオンテクは試合後にコメントした。

「この大会をポジティブな形で終えることができてよかったと思う」

 敗れはしたがシュミドローバは準決勝進出の過程でフレンチ・オープン準優勝者で第4シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)やウインブルドン女王で第9シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)など3人のシード勢を倒し、今大会の台風の目となった。

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写真◎Getty Images

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