錦織がATPマスターズ1000大会で2021年10月以来のマッチ勝利「自分を信じ続ける必要があった」 [ATPモントリオール]

写真は逆転勝利で今季のマッチ2勝目を挙げた錦織圭(ユニクロ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・ケベック州モントリオール/8月6~12日/賞金総額812万2428ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ)がアレックス・ミケルセン(アメリカ)に3-6 7-5 6-4で逆転勝利をおさめ、今季のマッチ2勝目を挙げた。

 3-1から5ゲームを連取されて第1セット落とした錦織は2-2からサービスダウンを喫したあと長いデュースとなった第6ゲームと第12ゲームでブレークに成功して第2セットを取り返し、第3セット5-4から相手のサービスゲームを破って2時間33分で競り勝った。

 ふたりは昨年7月にシカゴのチャレンジャー大会準々決勝で一度顔を合わせており、ミケルセンが7-6(13) 3-6 6-1で勝っていた。

 マッチポイントをフォアハンドのウィナーで締めくくった瞬間、錦織は満面の笑みを浮かべてガッツポーズを作った。錦織がATPマスターズ1000大会で勝ち星を挙げたのは、2021年10月のインディアンウェルズ以来となる。

「久し振りだ。特に第3セットでのプレーには大きな意味がある。第1セットと第2セットは多くのアップダウンがあり、ミスも多かった。第3セットではかなりいいプレーができた。ディフェンスがよく、必要なときにいい動きをしてアグレッシブにプレーできた」と錦織は試合後のオンコートインタビューで語った。

「とにかく自分を信じ続ける必要があった。それが僕にできる唯一のことだ。アグレッシブになるためにフォアハンドとバックハンドでダウン・ザ・ラインに打っていったけど、第2セットにそれが機能し始めたと思う」

 2016年大会準優勝者の錦織は次のラウンドで、第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。上位8シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 そのほかの試合では第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)、第15シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)、第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア) 、2022年大会チャンピオンのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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