カレーニョ ブスタがフルカチュを倒してキャリア最大のタイトルを獲得 [ATPモントリオール]

写真はキャリア最大のタイトルを獲得したパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月8~14日/賞金総額657万3785ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)が第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を3-6 6-3 6-3で倒してキャリア最大のタイトルを獲得した。

 31歳のカレーニョ ブスタがATPツアーのシングルスで優勝したのは昨年7月のハンブルク以来でキャリア7度目(準優勝5回)だが、ATPマスターズ1000大会ではこれが初となる。

 ビッグサーバーのフルカチュに対してカレーニョ ブスタは第1セットを失ったが、続く2セットでは攻撃性とリターンのうまさで試合の主導権を握った。試合は拮抗していたが、彼はこの日3度目のブレークポイントをものにして勝利を決めた。

「ワンブレークで第1セットを落としたけど、彼のような非常にサービスがいいプレーヤーと対戦しているときは本当に厳しい。でも僕は自分のプレーがどんどんよくなってきているのを感じていたから、とにかく信じ続けた。僕は自分のサービスではアグレッシブにいこうとして、勝つために必要だった2つのブレークをすることができたんだ」とカレーニョ ブスタは試合を振り返った。

「ATPマスターズ1000大会の優勝者となるというのは素晴らしい気分だ。これは僕にとって間違いなくキャリア最高のタイトルだよ。自分が今この瞬間に何を感じているかわからないほどだ」とカレーニョ ブスタは試合後の記者会見で語った。

「僕たちは今週を通し、多くの努力をつぎ込んで頑張った。何週間も前から取り組んでいる。常にポジティブでいることが非常に重要なんだ。今年は僕のベストシーズンではない。他のシーズンだったら負けていなかったはずの試合をいくつか落としたからね。それでも僕は自分のチームと自分自身、そして自分のテニスを信じ続けようとしてきたよ」

 今大会でのカレーニョ ブスタは第11シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)や第7シードのヤニク・シナー(イタリア)などの強豪を破り、マスターズ大会で初の決勝進出を決めていた。

 前日にシングルスとダブルスの双方を戦ったフルカチュはダブルス準決勝に敗れた試合を夜中の1時半、つまり日を跨いだ日曜日に終えていた。フルカチュがシングルスでツアー決勝に進出したのは6度目だったが、初黒星を喫した。

 このあとに行われたダブルス決勝では、第3シードのヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニール・スクプスキー(イギリス)がダニエル・エバンズ(イギリス)/ジョン・ピアース(オーストラリア)を6-2 4-6 [10-6で振りきり今季6勝目を挙げた。


男子ダブルス優勝のヴェスレイ・クールホフ(オランダ/左)とニール・スクプスキー(イギリス)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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