錦織が2021年シーズン以来のトップ20撃破&マスターズ16強入り「ふたたび軌道に戻ったと感じている」 [ATPモントリオール]

写真はベスト16進出一番乗りを決めた錦織圭(ユニクロ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月6~12日/賞金総額812万2428ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ)が第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、チチパスはこの試合が初戦だった。5-1から5-4に追い上げられた錦織は15-40のピンチを凌いでキープして第1セットを先取し、第2セット第3ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって1時間18分で試合を締めくくった。

 股関節と足首のケガで長期離脱を余儀なくされていた錦織がトップ20の選手から勝ち星を挙げたのは2021年シーズン以来で、ATPマスターズ1000大会でベスト16に進出したのは同年5月のローマ以降で初となる。

「大きな意味がある。いいプレーができているし、ふたたび軌道に戻ったと感じている。今日のプレーには本当に満足している」と試合後のオンコートインタビューで語った。

「ステフ(チチパス)に勝つのは簡単じゃないから、僕にとって素晴らしい勝利だ。アグレッシブにプレーし続け、今日はあまりミスを犯さなかった。1回戦よりもずっとよかったと思う」

 2016年大会準優勝者の錦織は次のラウンドで、第12シードのユーゴ・アンベール(フランス)を3-6 7-6(2) 7-6(4)で破って勝ち上がったヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)と対戦する。

 この日初戦を終えたチチパス以外の上位シード勢はディフェンディング・チャンピオンで第1シードのヤニク・シナー(イタリア)、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第7シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が3回戦に駒を進めたが、2021年大会チャンピオンで第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)はアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に4-6 6-1 2-6で敗れた。

 そのほかの試合では第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)、第15シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)、マッテオ・アルナルディ(イタリア)、予選勝者のブランドン・ナカシマ(アメリカ)、アレクセイ・ポプリン(オーストラリア)が16強入りを決めた。

 第10シードのトミー・ポール(アメリカ)が同胞のナカシマに2-6 7-6(5) 1-6で、第11シードのベン・シェルトン(アメリカ)がポプリンに4-6 6-7(4)で、第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)はアルナルディに5-7 5-7で敗れ、それぞれ2回戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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