父アポストロス氏との師弟関係を解消したチチパスがストルフに逆転勝利で初戦突破 [シンシナティ・オープン]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「シンシナティ・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月12~19日/賞金総額790万9030ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で第9シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が1セットダウンから巻き返してヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を4-6 6-4 6-3で退け、夏の北米ハードコートシーズン初勝利を挙げた。

 4-4からサービスダウンを喫して第1セットを落としたチチパスは第2セットも1-3とリードを許したが、第6ゲームで追いつくと4-4から5ゲームを連取して主導権を奪い返して1時間57分で試合を締めくくった。

「試合の終盤にかけてサービスがよくなっていったように感じた。直ぐにグラウンドストロークも改善し、前に出るプレーにも自信が持てるようになった。今日の試合に貢献した多くの改善点があった」とチチパスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「(第2セット序盤に)ブレークダウンを喫したけど、何とか戦い続けて取り返すことができた。彼(ストルフ)のサービスゲームで何が機能しているのか突然わかるようになった気がしたよ」

 錦織圭(ユニクロ)に敗れて初戦敗退を喫したモントリオールのあとに長年コーチを務めてきた父アポストロス氏との師弟関係を解消したチチパスは、デビスカップのギリシャ代表チーム監督であるディミトリス・ハツィニコロウ氏をチームに招いて今大会に臨んでいる。

 チチパスは次のラウンドで、予選勝者のジャウメ・ムナール(スペイン)を7-5 3-6 7-6(5)で破って勝ち上がったジャック・ドレイパー(イギリス)と対戦する。

 この日1回戦を戦ったチチパス以外のシード勢は第15シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に2-6 6-1 6-4で逆転勝利をおさめたが、第16シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)はパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に5-7 1-6で敗れた。

 同日には2回戦が4試合行われ、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)、フランシス・ティアフォー(アメリカ)、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)、イリ・ラフェチュカ(チェコ)が16強入りを決めた。

 ティアフォーが第14シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-3 6-2で下し、ラフェチュカは第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-6(2) 6-4で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 そのほかの試合ではフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、予選勝者のヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)、ガエル・モンフィス(フランス)、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)、ワイルドカードを得て参戦したマックス・パーセル(オーストラリア)が2回戦に駒を進めた。

 前週のモントリオールでノーシードからマスターズ制覇を果たしたアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)はモンフィスに5-7 3-6で敗れ、連勝は「6」でストップした。

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写真◎Getty Images

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