ティームが2020年に栄冠を掴んだアーサー・アッシュ・スタジアムで最後のグランドスラム大会をプレー「僕にとって重要な瞬間」 [USオープン]

写真は試合後のセレモニーで記念品を受け取るドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した2020年大会チャンピオンのドミニク・ティーム(オーストリア)が第13シードのベン・シェルトン(アメリカ)に4-6 2-6 2-6で敗れ、思い出深き大会に別れを告げた。

 試合はティームが4年前に決勝を戦ったの同じアーサー・アッシュ・スタジアムで、オープニングマッチとして行われた。2020年はコロナ禍だったため無観客で開催されたが、今回は多くのファンの前でプレーすることができた。

 2020年大会の決勝で死闘の末にアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を倒したティームは結果的に最初で最後のグランドスラム制覇を果たしたが、翌年6月にマヨルカで手首を負傷して長期離脱を余儀なくされると復帰後も本来の力を取り戻すことができず今季限りでの引退を発表していた。

 キャリア最後のグランドスラム大会を戦い終えた30歳のティームはスタンディングオベーションを受け、試合後に行われたセレモニーで大会の思い出が詰まった記念のフォトフレームを受け取った。

「ここで初めてプレーしてから10年が経ちました。僕にとって重要な瞬間です。僕はこのコートで最高の成功をおさめたから」とティームはセレモニーのスピーチで語った。

「2020年はいつもとは違う奇妙な状況でした。残念ながらファンの皆さんが誰もいない中で成功をおさめました。素晴らしい瞬間でしたが、一方で少し寂しくもありました。だからこのコートで最後のUSオープンを戦う機会をいただけて本当にうれしいです」

 試合に勝ったシェルトンは、「グランドスラム大会で素晴らしいキャリアを築いたドミと彼のチームを祝福したい」とティームに賛辞を送った。

「ドミの笑顔がいつも目に浮かぶし、チームはいつも正しい道を進んできた。このような形で終わるのは残念だけど、すべてのことにおめでとうと言いたい。誇るべきことが本当にたくさんある」

 シェルトンは次のラウンドで、ルカ・ナルディ(イタリア)を7-5 7-6(3) 7-6(5)で破って勝ち上がったロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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