グランドスラム2大会連続優勝中だったアルカラスが2回戦で敗れる番狂わせ、ファン デ ザンツフープがキャリア最大の勝利 [USオープン]
シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)に1-6 5-7 4-6で敗れる番狂わせが起きた。
相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取したファン デ ザンツフープは第2セットと第3セットで先にリードしながら一旦追いつかれたが、終盤にもう一度ブレークして2時間19分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。
ふたりはこれが3度目の対決だったが、過去2試合はいずれもアルカラスがストレートで勝っていた。
アルカラスが本戦に出場したグランドスラム大会で3回戦に進めなかったのは、同時世界ランク2位だったダニール・メドベージェフ(ロシア)に2回戦で敗れた2021年ウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)以来でキャリア3度目となる。
同大会に4年連続出場となった21歳のアルカラスは、2022年にグランドスラム初タイトルを獲得。ディフェンディング・チャンピオンとして第1シードで臨んだ昨年は、準決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)に6-7(3) 1-6 6-3 3-6で敗れていた。
パリ五輪で銀メダルを獲得したアルカラスは前哨戦のシンシナティ(ATP1000/ハードコート)でプレーしたが、初戦敗退に終わっていた。アルカラスは今年のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)とウインブルドンを制していたが、四大大会での連勝は「15」でストップした。
金星を挙げたファン デ ザンツフープは次のラウンドで、ファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)を6-4 6-2 6-2で破って勝ち上がった第25シードのジャック・ドレイパー(イギリス)と対戦する。
そのほかの試合では前年の準優勝者で第5シードのメドベージェフ、第14シードのトミー・ポール(アメリカ)、第31シードのフラビオ・コボッリ(イタリア)、18歳のヤクブ・メンシク(チェコ)、ダビド・ゴファン(ベルギー)、予選勝者のガブリエル・ディアロ(カナダ)、ダニエル・エバンズ(イギリス)が3回戦に駒を進めた。
第24シードのアルトゥール・フィス(フランス)はディアロに5-7 7-6(3) 4-6 4-6で敗れ、2回戦でシードダウンを喫した。
※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、Qは予選勝者、Ret.は途中棄権
大会4日目◎8月29日|主な試合結果
男子シングルス2回戦
○12ガブリエル・ディアロ(カナダ)[Q] 7-5 6-7(3) 6-4 6-4 ●9アルトゥール・フィス(フランス)[24]
○16トミー・ポール(アメリカ)[14] 7-5 6-0 1-0 Ret. ●13マックス・パーセル(オーストラリア)
○23ヤクブ・メンシク(チェコ)6-7(4) 2-6 6-2 7-6(5) 7-6(10-3) ●21トリスタン・スクールケイト(オーストラリア)[WC]
○25フラビオ・コボッリ(イタリア)[31] 4-6 6-3 7-5 6-3 ●27ジズー・ベルグス(ベルギー)
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○32ダニール・メドベージェフ(ロシア)[5] 6-3 6-2 7-6(5) ●29ファビアン・マロジャン(ハンガリー)
○36ボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)6-1 7-5 6-4 ●33カルロス・アルカラス(スペイン)[3]
○42ダビド・ゴファン(ベルギー)6-7(8) 6-3 6-2 7-6(1) ●44アドリアン・マナリノ(フランス)
○55ダニエル・エバンズ(イギリス)6-4 6-3 6-3 ●53マリアーノ・ナボーネ(アルゼンチン)
写真◎Getty Images
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