4年連続ベスト16進出のシナーがジョコビッチとアルカラスの敗退について「テニスが予想のつきにくいスポーツだということを示している」とコメント [USオープン]

写真は危なげなく3回戦を突破したヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)がクリストファー・オコネル(オーストラリア)を6-1 6-4 6-2で退け4年連続となるベスト16進出を決めた。

 安定したサービスゲームを展開したシナーは試合を落として一度もピンチに陥ることなくすべてキープし、10回あったブレークポイントのうち5つをものにして1時間53分で快勝した。

 タイトル防衛を目指していた第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)とグランドスラム2大会連続優勝中だった第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が1週目に衝撃的な敗北を喫したが、シナーは同じ道を辿らなかった。

「このスポーツでは何が起きてもおかしくない。だから自分自身のことに集中し、1日1日に取り組んでいくよう心掛けている」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「どの相手も非常に手強いけど、コートではすべての瞬間を楽しんでいる。既にいくつか番狂わせが起きているけど、これからどうなっていくだろうね。でも僕は自分がまだここにいることができてとてもうれしいし、できるだけ多く試合ができるよう願っている」

 シナーは次のラウンドで、予選勝者のガブリエル・ディアロ(カナダ)を6-7(5) 6-3 6-1 7-6(3)で破って勝ち上がった第14シードのトミー・ポール(アメリカ)と対戦する。

 記者会見でジョコビッチとアルカラスの敗退について聞かれたシナーは、「それはテニスが予想のつきにくいスポーツだということを示している」と答えた。

「メンタル面であれテニス面であれフィジカル面であれ、少しでもレベルが落ちれば最終的には結果に大きな影響を与えてしまう。彼らが負けた相手は2人とも素晴らしいテニスをした。そしてそれは起こった。だから僕はこれまでもそうしてきたと思うけど、自分自身が何をすべきかだけを考えるようにしている」

 同日にアルカラスに勝ったボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を6-3 6-4 6-2で下して16強入りを決めた第25シードのジャック・ドレイパー(イギリス)は同じ質問を受け、「彼ら(ジョコビッチとアルカラス)はパリ五輪で決勝を戦ったことでかなり疲れがあったと思う。出場した皆にも言えることだけど、決勝はお互いにとって感慨深いものがあったはずだからね」と指摘した。

「特にノバクにとっては最大の目標だっただろうし、カルロスも今年はフレンチ・オープンとウインブルドンで優勝するなど多くのことを成し遂げた。彼らが物凄く疲れ、感情的に少し消耗していても不思議じゃない」

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写真◎Getty Images

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