敗戦の危機を乗り越えた20歳のフィスがフランス勢対決を制して優勝、アンベールは7度目のツアー決勝で初黒星 [木下グループジャパンオープン]

写真は初出場で優勝を飾ったアルトゥール・フィス(フランス)(Getty Images)


 国内唯一のATPツアー公式戦「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス」(ATP500/東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦9月25日~10月1日/賞金総額198万9865ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、アルトゥール・フィス(フランス)が同胞のユーゴ・アンベール(フランス)に5-7 7-6(6) 6-3で逆転勝利をおさめてチャンピオンに輝いた。

 20歳のフィスがATPツアーでタイトルを獲得したのは、7月のハンブルク(ATP500/クレーコート)以来でキャリア3度目(準優勝1回)となる。

 競り合いの末に第1セットを落としたフィスは3-4から0-40のピンチとタイブレーク5-6のチャンピオンシップポイントを凌いだ末に第2セットを取り返し、第3セット3-3から最後の3ゲームを連取して3時間4分の死闘に終止符を打った。

 ふたりはこれがツアーレベルで4度目の対決だったが、先輩のアンベールは初黒星を喫した。今シーズンのハードコートでは8月にモントリオール(ATP1000)の1回戦で対戦し、アンベールが6-2 6-2で勝っていた。

 同大会に初めて出場したフィスは1回戦で第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 3-6 6-3で倒し、2回戦はマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)の途中棄権で勝ち上がり、準々決勝でディフェンディング・チャンピオンで第8シードのベン・シェルトン(アメリカ)を7-5 6-7(5) 7-6(2)で、準決勝では第6シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を7-6(8) 7-6(10)で破って決勝進出を決めていた。

 26歳のアンベールはツアー決勝で一度も負けたことがなかったが、連勝は「6」でストップした。

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写真◎Getty Images

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