シナーがブ・ユンチャオケテの快進撃を食い止め大会連覇に王手、決勝はアルカラスとのライバル対決に [チャイナ・オープン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「チャイナ・オープン」(ATP500/中国・北京/9月26日~10月2日/賞金総額389万1650ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したブ・ユンチャオケテ(中国)を6-3 7-6(3)で振りきり大会連覇に王手をかけた。

 3-2から相手のサービスゲームを破ったリードを守って第1セットを先取したシナーは第2セットでブレークポイントを3度凌がれたが、もつれ込んだタイブレークで迎えた3度目のマッチポイントをものにして2時間5分で試合を締めくくった。

「今日はとても厳しい試合だった。彼(ブ)のことをまったく知らなかったから、最初は相手が何をしてくるのかわからなかった。でも何とかリズムを掴もうとしていた」とシナーは試合を振り返った。

「第1セットではいいテニスをしていたと思うけど、第2セットで少し強度が落ちてしまったところで相手がレベルを上げてきた。昨日と同じように第2セットの早い段階でブレークするチャンスがあったけど、それを生かすことができなかった。そうこうしているとあっという間にセットが終わってしまいかねないから、メンタル的に持ち堪えようとしていた。また決勝に戻ることができてうれしいよ」

 シナーは今季7度目の決勝で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-5 6-3で破って勝ち上がった第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

 ふたりは過去ツアーレベルで9戦してアルカラスが5勝4敗と勝ち越しており、シナーは3月のインディアンウェルズ準決勝と6月のフレンチ・オープン準決勝でアルカラスに敗れている。両者は決勝で対決するのは、シナーが勝った2022年7月のウマグ以来となる。

「もちろん明日はまったく違うものになるだろう。僕たちはお互いをよく知っている。戦術的な試合になると思うけど、楽しみにしている」とシナーは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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