ジェン・チンウェンの地元優勝を阻んだサバレンカが5年越しの大会3連覇を達成 [武漢オープン]

写真は5年越しの大会3連覇を達成したアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 5年ぶりの開催となるWTAツアー公式戦「Dongfeng Voyah武漢オープン」(WTA1000/中国・湖北省武漢/10月7~13日/賞金総額322万1715ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が第5シードのジェン・チンウェン(中国)を6-3 5-7 6-3で倒して5年越しの大会3連覇を達成した。

 26歳のサバレンカがツアーレベルの同種目でタイトルを獲得したのは、3度目のグランドスラム制覇を果たした先月のUSオープン以来で通算17回目(今季4勝、準優勝14回)となる。過去にプレーした2018年と19年に優勝していたサバレンカは、同大会での戦績を17勝0敗とした。

 3-2からブレークしたリードを守って第1セットを先取したサバレンカは一進一退の第2セットを落としたが、第3セットでふたたび突き放すとジェンの抵抗を振りきり2時間40分で勝利を決めた。

「まず第一に、ここのコンディションは彼女(ジェン)のほうに少し有利だったと思う。ずっと遅く、ボールが重くなる。遅いサーフェスだと彼女はいろんなことができる」とサバレンカは試合後にコメントした。

「正直に言うと、少し集中力が切れて彼女に追いつかれてしまった。あのときは少しイライラしてしまった。3セット目になってボールはますます重くなったし、少し感情的にもなるわ」

 4度目の対決でサバレンカから初めてセットを奪ったジェンは、「彼女(サバレンカ)は私の戦術の弱点を思い知らせてくれた。練習が待ちきれないわ。彼女に対する次の試合を楽しみにしている」と雪辱を期した。

「負けたけど、毎回よくなってきているからワクワクしている。上達する余地はまだまだある。差を縮め、この挑戦を克服できるよう願っている」

 年末世界ナンバーワン争いでアジアでの連戦を欠場したイガ・シフィオンテク(ポーランド)との差が縮まってきたことについて、「本当に僅差になってきたわね。もちろんそれは目標のひとつだけど、自分自身に集中してハードワークを続けるほうがいいと思っている」とサバレンカは話した。

「誰が今シーズンの世界ナンバーワンなのかはWTAファイナルズが終わったときにわかるわ」

 先に行われたダブルス決勝では、アンナ・ダニリナ(カザフスタン)/イリーナ・クロマキワ(ロシア)がエイジア・ムハメッド/ジェシカ・ペグラ(ともにアメリカ)を6-3 7-6(6)で退け同ペアでのツアー4勝目を挙げた。


女子ダブルスで優勝を飾ったアンナ・ダニリナ(カザフスタン/右)とイリーナ・クロマキワ(ロシア)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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