2試合連続でシードダウンを演じたベルッチが初のツアー4強入り「すべての瞬間を楽しんだ」 [ATPロッテルダム]

写真はマッティア・ベルッチ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ABN AMROオープン」(ATP500/オランダ・南ホランド州ロッテルダム/2月3~9日/賞金総額256万3150ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、予選勝者のマッティア・ベルッチ(イタリア)が第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 6-2で倒してベスト4進出を果たした。

 3-4から3ゲームを連取して第1セットを先取したベルッチは第2セットも5-1とリードし、最初のサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして1時間25分で初のツアー4強入りを決めた。

 第1セット第8ゲームで2つのピンチを凌いでキープしたベルッチは直後に相手のミスに付け込んで初めてブレークし、続くサービスゲーム30-40でフォアハンドのパッシングショットを決めると最初のセットポイントをものにした。

 ターニングポイントとなった第1セット終盤の攻防に敗れたチチパスは勢いを失い、第2セットはベルッチが圧倒した。

 2回戦で第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 6-7(6) 6-3で倒す番狂わせを演じていたベルッチは、トップ20の選手に対して2連勝を飾った。

「正直に言うと、最初はメドベージェフ戦のときほど楽しめていないと感じていた。だから変化を起こすために何かをしなければならなかった。でも自分は素晴らしいテニスをしている実感があったし、だからこそ奮い立つことができたのかもしれない」とベルッチは試合を振り返った。

「第1セット終盤の劣勢だったときも含め、すべての瞬間を楽しんだ。サービング・フォー・ザ・セットは少し足が重かったけど、間違いなくエンジョイしていた。ここではすべての試合でそうするよう心掛けているんだ。うまくいっているから、明日も同じようにやるつもりだよ」

 2試合連続でシードダウンを演じたベルッチは次のラウンドで、ラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)を6-1 6-4で破って勝ち上がった第3シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、カルロス・アルカラス(スペイン)とフベルト・フルカチュ(ポーランド)の顔合わせとなった。第1シードのアルカラスが同胞のペドロ・マルチネス(スペイン)を6-2 6-1で退け、第8シードのフルカチュは第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に6-7(5) 6-3 6-4で逆転勝利をおさめた。

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写真◎Getty Images

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