今大会を最後に引退予定のシュワルツマンが前年の準優勝者ジャリーを倒して初戦突破「負けると思っていた」 [アルゼンチン・オープン]

写真はディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「IEB+アルゼンチン・オープン」(ATP250/アルゼンチン・ブエノスアイレス/2月10~16日/賞金総額68万8985ドル/クレーコート)の男子シングルス1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した元世界ランク8位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が前年の準優勝者で第7シードのニコラス・ジャリー(チリ)を7-6(10) 4-6 6-3で倒し、ツアーレベルで2023年10月の東京以来となる勝ち星を挙げた。

 競り合いとなった第1セットをタイブレークの末に先取したシュワルツマンは4-4からサービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、第3セット3-2から2度目のブレークに成功すると残りのサービスゲームをきっちりキープして2時間53分で勝利をもぎ取った。

 今大会を最後に引退する意向を表明している32歳のシュワルツマンは、「正直に言うと、負けると思っていた。何ヵ月もプレーしておらず、前週にロザリオのチャレンジャー大会に出場して(最終的に)優勝したカミーロ・ウーゴ カラベリ(アルゼンチン)に対して素晴らしいテニスをした。今日は勝てるとは思っていなかった」と試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼(ジャリー)は少し緊張していたと思うけど、僕は第3セットでチャンスをものにした。試合後は少し泣いて感情的になる準備はできていたんだけど、勝利は予想外だったよ」

 2021年大会チャンピオンのシュワルツマンは次のラウンドで、第3セットのタイブレーク開始直後に雨で順延となっていた1回戦でダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)を0-6 6-2 7-6(3)で破って勝ち上がったペドロ・マルチネス(スペイン)と対戦する。

 そのほかの試合では第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第5シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、チアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)、予選勝者のラスロ・ジェレ(セルビア)が8強入りを決め、コランタン・ムーテ(フランス)、ジョアン・フォンセカ(ブラジル)、ラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のフェデリコ・コリア(アルゼンチン)は2回戦に駒を進めた。

 ザイブチ ビルチが第6シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を6-3 6-4で下し、18歳のフォンセカが第6シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)を6-3 6-3で退け、ジェレは第4シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)に2-6 6-1 7-6(2)で逆転勝利をおさめてそれぞれシードダウンを演じた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ズベレフとタビロはこの試合が初戦だった。

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写真◎Getty Images

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