19歳の新鋭ティエンが世界2位ズベレフを倒すキャリア最大の勝利で初のATP500大会ベスト8進出 [ATPアカプルコ]

写真はラーナー・ティエン(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/メキシコ・アカプルコ/2月24日~3月1日/賞金総額276万3440ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で予選勝者のラーナー・ティエン(アメリカ)が第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3 6-4で倒す番狂わせを演じ、ATP500大会で初の8強入りを決めた。

 3-3から3ゲームを連取して第1セットを先取したティエンは第2セット第4ゲームで一度だけサービスダウンを喫したが、1-4から最後の5ゲームを連取して1時間28分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。

 1月のオーストラリアン・オープン2回戦でダニール・メドベージェフ(ロシア)に6-3 7-6(4) 6-7(8) 1-6 7-6(10-7)で勝っていた19歳のティエンは、トップ5の選手に対する戦績を2勝0敗とした。

「僕はとにかく自分側のコートをコントロールしようと心掛けた。厳しい試合になることはもちろんわかっていたよ。勝ち進むことができて素晴らしい気分だ」とティエンは試合後のオンコートインタビューで語った。

「自分がコントロールできることに集中し、可能な限り冷静さを保ったことが大きな成果に繋がったと思う」

 予選からマッチ4連勝を飾ったティエンは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したダニエル・アルトマイヤー(ドイツ) を7-6(3) 6-1で破って勝ち上がった第8シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ)と対戦する。

 そのほかの試合では第9シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)、ブランドン・ナカシマ(アメリカ)、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、マルコス・ギロン(アメリカ)、ダビド・ゴファン(ベルギー)、ワイルドカードで出場した19歳のロドリゴ・パチェコ メンデス(メキシコ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と第3シードのトミー・ポール(アメリカ)が胃腸の問題により棄権したほか第4シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)もナカシマに第1セット0-3とリードされた時点で腹痛を理由にリタイアし、第5シードのベン・シェルトン(アメリカ)と第7シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)はシードダウンを喫した。

 ダビドビッチ フォキナがティアフォーを6-3 6-7(6) 6-3で振りきり、ゴファンはシェルトンを7-6(3) 6-3で退けた。

 準々決勝ではシャポバロフがギロンと、ナカシマがゴファンと、ダビドビッチ フォキナはパチェコ メンデスと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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