悩めるズベレフが初戦でベレッティーニに逆転負け「何も変わっていない…」 [モンテカルロ・マスターズ]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月6~13日/賞金総額683万2435ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に6-2 3-6 5-7で逆転負けを喫した。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、ズベレフはこの試合が初戦だった。2度サービスダウンを喫して第1セットを落としたベレッティーニは第6ゲームで初のブレークに成功して第2セットを取り返し、第3セット5-3から5-5に追いつかれたあと最後の2ゲームを連取して2時間28分で競り勝った。

「ゲームプランは同じだったけど、試合に臨む姿勢を変えたのと自分のストロークを信じるようにしたんだ。フォアハンドとサービスが以前のように打てず、コンディションに適応する必要があった」とベレッティーニは試合を振り返った。

「サーシャ(ズベレフ)が素晴らしいプレーをしていたから簡単じゃなかった。もっとアグレッシブにいくんだと自分に言い聞かせ、負けるにしても正しいプレーをしようと決意した。幸運にもそれがうまくいったよ」

 シードダウンを演じたベレッティーニは次のラウンドで、第13シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)とイリ・ラフェチュカ(チェコ)の勝者と対戦する。

 今シーズンのズベレフはオーストラリアン・オープン決勝でヤニク・シナー(イタリア)に敗れるまでマッチ8連勝と好スタートを切ったが、2月以降にプレーした5大会で6勝5敗と勢いに乗ることができずに今大会を迎えていた。

 試合後の記者会見で最近の調子について聞かれたズベレフは、「あまり勝つことができていない。ここ数ヵ月はケガから復帰して以降で最悪の時期だ」と答えた。

「第1セットはいいプレーができたけど、第2セットでブレークされてからは10段階くらいレベルが落ちてしまった。ボールがかなり遅くなり、僕は打つのを止めてしまった。ここ数ヵ月と同じだ。何も変わっていない…」

 同日には2回戦がもう2試合行われ、第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス)と第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が16強入りを決めた。ドレイパーがマルコス・ギロン(アメリカ)を6-1 6-1で退け、ディフェンディング・チャンピオンのチチパスはジョーダン・トンプソン(オーストラリア)に4-6 6-4 6-2で逆転勝利をおさめた。

 この日1回戦に臨んだプレーしたシード勢は第12シードのアルトゥール・フィス(フランス)、第14シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、第15シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が勝ち上がったが、第10シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)はヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)に2-6 0-3とリードされた時点でリタイアした。

 そのほかの試合ではトマーシュ・マハーチュ(チェコ)、アレクセイ・ポプリン(オーストラリア)、フラビオ・コボッリ(イタリア)、トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、ペドロ・マルチネス(スペイン)、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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